ハフコレ編集部

茶香炉おすすめ18選。選び方や使い方、おすすめの茶葉は?

茶葉に熱を加えて、その香りを愉しむ「茶香炉」を愛好家がセレクト!素材やおしゃれなデザイン、加熱方式など選び方も様々です。今回はおすすめの茶香炉と選び方、使い方をご紹介します。アロマポットの代用は可能?使用後の茶葉はほうじ茶にして飲める?などの声にもお答えします。

この記事は2022年10月20日に掲載した記事です

Huffpost Japan

「茶香炉(ちゃこうろ)」とは、お茶の葉に熱を加えて、その香りを愉しむための香炉のこと。キャンドルや電球を使用して、じっくりと熱を加えて茶葉を焚くことで、香ばしく優しい香りを楽しめる「和のアロマポット」のようなものです。

消臭効果もある茶葉は「アロマや芳香剤などの匂い苦手」「ペットの臭いが気になる」という人にもおすすめ。リラックスアイテムとしても人気です。

今回は、茶香炉を長年愛用しているライターが、茶香炉の選び方や使用方法、おすすめ商品などをまとめてご紹介します。ろうそく式や電気式、初心者でも安心の茶香炉セットや美しいデザインの個性派など、個性豊かな茶香炉を集めたので、ぜひ好みやライフスタイルにあった茶香炉を見つけてみてくださいね。

茶香炉の種類

茶香炉には「ろうそく式」と「電気式」があります。それぞれ特徴があるので、ご紹介します。

Karl Tapales via Getty Images

茶香炉の種類1. ろうそく式(キャンドル式)

最も一般的なろうそく式(キャンドル式)茶香炉は、一般的なアロマポットと同じく、時間をかけてじっくりと煎て、香りを出します。「炎の揺らめきを楽しみたい」「リラックスタイムの間接照明にしたい」という人に、特におすすめです。

使い方に注意が必要です。火をつけたまま寝たり、誤って倒したりしてしまうと、火災の危険があるため、心配な方は電気式も検討してみましょう。

茶香炉の種類2. 電気式

電気式の茶香炉は、電気の熱で茶葉を加熱するタイプです。一番のメリットは安全性です。火災の心配が少なく「子どもやペットがいるので心配」という人などにもおすすめです。

また、茶葉を用意するだけですぐに茶香炉を使用できる手軽さも大きなメリット。ライフスタイルや設置箇所によって、ろうそく式のものと併用するのも◎

茶香炉の素材は、耐久性の高い陶器が一般的です。陶器製の茶香炉は、おしゃれでモダンなものや、和風デザインのものなど、幅広いデザインが充実しています。有田焼や常滑焼などの有名ブランドが展開する茶香炉もあり、空間に味わい深いアクセントを添えるアイテムとしても人気です。

また、ガラス製の茶香炉も必見です。茶葉を煎る美しい炎がよく見え、ミニマルながら、空間に柔らかな暖かさをもたらします。陶器素材の物よりも明るさが出るので、間接照明として使いたい場合にもおすすめです。

boonchai wedmakawand via Getty Images

茶香炉の使い方はとても簡単。平らな場所に置いたら、上皿にお茶(大さじ1程度)の茶葉を乗せます。ろうそくに火をつけて5分から10分ほど待つだけ(電気式なら電源を入れて完了)。熱で煎られた茶葉から、優しい香りがしてきます。アルミホイルを敷いた上に茶葉を置くと焦げにくくなるのでおすすめです。使用後の茶葉は、ほうじ茶として味わうこともできます。

また、飲んだ後の出がらしの水分を天日干しや電子レンジで飛ばせば、茶香炉で再利用することもできます。出がらしを再利用する場合、上皿に茶葉がくっついてしまわぬよう、しっかり乾燥させてから使用しましょう。

茶香炉に使用する茶葉の種類は、日本茶や紅茶、中国茶、ハーブ茶など、自分好みのものを選びましょう。 中にはコーヒー豆を使って使用している人もいるようです。

しかし、お茶の葉は長時間使用すると、焦げてしまうこともあります。そこで、より長く茶香炉を楽しめる、おすすめのお茶が茎茶です。茎茶とはその名の通り、茎の部分が入ったお茶です。手頃な価格で香りも高く、茶葉の専門店などでは茶香炉専用茶葉を販売していることも。中でも玉露の除外品である「雁金(かりがね)」は高い人気を誇ります。

アロマオイルを垂らして使用するアロマポットやアロマランプを、茶香炉の代わりにして使用している人もいるようです。最近では、100均やニトリなどでも取り扱っています。

和風な佇まいやミニマルなデザインが茶香炉の魅力でもありますが、使用する空間や好みによって、華やかなデザインのアロマグッズを選んでみるのも良いでしょう。

長年茶香炉を愛用している筆者。今回はろうそくタイプで陶器製の茶香炉に、桜の花びらが入った茶葉を使ってみました。

Huffpost Japan

陶器製の茶香炉に、火をつけたろうそくを入れます。

Huffpost Japan

5分程度で、ほんわかとした優しい香りが少しずつしてきました。

使い始めたばかりの頃は、強い芳香剤の匂いに匂いに慣れていたせいか「あまり匂いがしないな...」と感じていたのですが、今ではこの仄かな塩梅が気に入っています。

緑茶には消臭効果もあるので、おすすめです。

温かさと渋さを持ち併せた「信楽焼」の茶香炉。上皿と本体の間に隙間を作ることで、ろうそくの光が外にしっかりと抜けるデザインになっています。

お月様の形から覗く炎はとても幻想的で、遊び心も忘れません。信楽焼の名産がプリントされたハンカチと、ろうそく10回分が付属しています。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ直径11.5cm×高さ7.5cm
重量350g
材質陶器

天然の竹でできた頑丈な土台と、白色の陶器のコントラストが美しいOppsArtの茶香炉。アロマポットしての使用も視野に入れたデザインになっており、スタイリッシュで凛とした佇まいです。和室はもちろん、洋間のインテリアにも馴染みます。

付属の「台座」で香りの調節できるのもポイント。濃い香りを楽しみたいときは、上皿と炎の距離を近づけ、ほんのりと香らせたいときは、台座を外せばOK。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ本体の幅12cm×高さ11cm
重量表記なし
材質竹・陶器

石のような見た目の角形茶香炉。愛知県常滑市を中心とするその一帯で焼かれている常滑焼でできています。

重厚感がある見た目ですが、土台のシルエットを全て直線にしないことで、空間に馴染みやすいデザインに仕上がっています。ろうそくの光の抜け感も程よく、上品な明るさが和の風情を一層掻き立てます。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ幅10cm×奥行き10cm×高さ12㎝
重量表記なし
材質陶器

胴体にあしらったトンボが風情を感じさせる茶香炉。赤と茶色のカラーバランスが秋の温かさと渋みを醸し出します。

焼杉板が付属しているので、茶香炉を置いた場所が熱くなりにくく、より安全に使用できます。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ径11cm×高さ11cm
重量表記なし
材質陶器

可愛らしい2羽のフクロウが宿った信楽焼の茶香炉。

土のぬくもりを感じる素朴な風合いと、つぶらな眼差しのフクロウがマッチした遊び心のあるデザインです。インテリアとしても可愛いユニークな茶香炉です。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ幅11.5cm×奥行10.5cm×高さ12.5cm
重量700g
材質陶器

ろうそくの灯りを外に逃さないレトロな茶香炉。

アーチ口の部分は広めに設計されているので火のセットがしやすく、その部分から覗き込んだ炎が、静謐な印象で美しいです。厚さ1cmの上皿や個性的な土台を支える底部は平たく磨がかれており、安定感も抜群です。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ幅11cm×奥行き11cm×高さ9cm
重量表記なし
材質陶器

かまくらのようなシルエットが目を惹く鋳鉄製の茶香炉。

鋳鉄の重厚感と、ろうそくと茶葉が生み出す和らぎ。相反する2つの要素をミニマルなデザインの中で完結させた逸品です。下部に熱が伝わりにくい工夫が施されており、防熱の床敷きが要らないのも嬉しいポイント。まさに「引き算の美」という言葉が似合う茶香炉ではないでしょうか。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ幅12cm×奥行き10.7cm×高さ9.1cm
重量表記なし
材質鋳鉄(焼付塗装) 皿 / ステンレス(耐熱塗装)

自然材の粘土を焼いて作られる「いぶし瓦」でできた茶香炉。京都東林院の灯り瓦「梵燈(ぼんとう)」の名を冠しています。

清流に着想を得た高さのあるスタイリッシュな風貌で、ざらっとした手触りが魅力です。芯太のろうそくが1本付属で、すべて手作りです。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ幅 8cm×高さ15cm
重量表記なし
材質陶器(いぶし瓦)

常滑焼のキャンドル式茶香炉。耐熱性にも富んだシックなボディにはウサギの模様が施されており、ろうそくに火を灯すと、その灯りでウサギのシルエットが浮かび上がります。

付属の専用シャベルはろうそくの出し入れに便利で、使いやすさにもこだわった逸品です。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ直径13.7cm×高さ12㎝
重量630g
材質陶器

こちらも、赤色の朱泥急須で有名な常滑焼の茶香炉です。

特筆すべき魅力はなんといってもこの色使い。上皿や本体に塗られた緑灰釉(りょくはいゆう)と素焼き部分との対比は、常滑焼ならでは。

木の葉を模した上皿がかわいらしく、ろうそくに灯した炎の光を大小の穴から愉しめるのもポイントです。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ直径10.5cm×高さ11.5mm
重量470g
材質陶器

ガラス製の茶香炉で人気なのが「茶和家」の茶香炉です。無色透明の耐熱ガラスなので、ろうそくに灯した炎はもちろん、ガラスに映り込む炎も美しく、癒し効果が抜群の茶香炉です。

アクセントに緑色の木の葉のデザインもあしらわれており、静謐でありながらどこか可愛らしい雰囲気も魅力です。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ幅15cm×奥行き15cm×高さ11.5mm
重量表記なし
材質耐熱ガラス

手作りの「江戸硝子」でできた上質な茶香炉。特徴的な模様は、横線・縦線を硝子に引き、その後に工業用ダイヤモンドで硝子を削ることで完成します。

色ガラスならではの幻想的な炎の見え方も魅力で、磨きをすべて手作業で行うことで、硝子の繊細な色や細かい模様を入念に仕上げています。耐熱ガラスや強化ガラスではないので、急激な温度変化(特に急冷)や衝撃には注意が必要です。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ直径9.5cm×高さ11.5cm(本体)
重量表記なし
材質ガラス

火を使わずに使用できる電気式の茶香炉。

大小の模様が施された石のような見た目の陶器製(常滑焼)で、上皿部分の底が網目になっているので、電球の熱が茶葉に効率よく行き渡ります。

タイプ電気(白熱電球)
サイズ直14cm×高さ11.5㎝
重量500g
材質陶器

初心者におすすめ!茶香炉セット3選

初めて茶香炉を購入する場合、茶香炉と茶葉、ろうそくの3点セットもおすすめです。

川本屋茶舗茶の茶香炉一式セットは、本体に香炉専用茶葉110gとろうそく1セット(10個入り)が付属しています。

専用茶葉には茎も入っているので長時間香りを楽しむことができます。本体は和風デザインで、上皿のアクセントに木の葉が施されています。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ直径9.5cm×高さ10.5cm
重量表記なし
材質陶器

川本屋茶舗茶が展開しているもう1つの茶香炉セット。茶の香60gとろうそく1セット(10個入り)が付属しています。上記の一式セットが和風デザインの茶香炉であるのに対し、こちらはミニマルで洋の空間にもより馴染みやすいモダンなデザインです。

付属のオリジナル茶の香は、葉肉の熱い日本茶葉と茎をブレンドしたもの。焦げにくく芳醇な香りを楽しむことができます。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ直径8cm×高さ11cm
重量表記なし
材質陶器

上記のおすすめ商品でも紹介した常滑焼の茶香炉も、ろうそく8個とオリジナル茶の香が付属のセットで購入が可能です。

付属の茶の香は、茶香炉に使用するためにヤマチョウが独自にブレンドした専用のもの。明治初年より茶業を受け継いできたヤマチョウが追求した茶香炉を、開封後すぐに愉しめるセットになっています。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ直径15.5cm×高さ10cm
重量表記なし
材質陶器

茶香炉としても使える!アロマポッド・アロマランプ3選

アロマポッドやアロマランプは茶香炉として代用が可能。おすすめを紹介します。

無印良品らしいシンプルなデザインで置き場所を選ばない、キャンドルタイプのアロマポット。高さ12cmとやや小柄で、重量も290gとライトな仕様になっています。

液体アロマ(精油)を入れることを前提に設計されているので、上皿はやや深めの設計になっています。茎茶などの焦げにくい茶葉との相性が良いです。

タイプろうそく(キャンドル)
サイズ直径7.6cm×高さ12.3cm
重量290g
材質陶器

アロマグッズで人気のメーカー「生活の木」が販売しているアロマランプ。コンセントに差し込んで使用するタイプで、転倒の心配がありません。

本体に蔦(アイビー)柄の透かし模様が施されており、洋な空間との相性が抜群です。小ぶりなデザインで、夜灯としても活躍します。

タイプ電気式
サイズ10.9cmx8.5cmx7.1cm
重量210g
材質表記なし

いかがでしたか?好みやライフスタイルに合わせて、お気に入りの茶香炉を見つけてみてくださいね。

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がハフポスト日本版に還元されることがあります。