コロナシフト
2020年05月11日 11時39分 JST | 更新 2020年06月03日 17時09分 JST

コロナ後は、自分も「働かないおじさん」になるかもしれない。

コロナ収束後はビジネスはガラッと変わる可能性がありますし、どんな人だって時代に取り残されてもおかしくありません。5月12日(火)21時からの「ハフライブ」で、これからの働きかたについて考えませんか。

HuffPost Japan
「働かないおじさん」問題のイメージ

同じ会社で長年働いているけど、給料に見合う仕事をしていない中高年を指す「”働かないおじさん”問題」という言葉があります。

新型コロナによる在宅勤務で、会社で見かけなくなり、「あの人は何をやっているか分からない...」とイライラしている人もいるかもしれません。

しかし、「おじさん」という特定の年齢や性別を指すとされる言葉を使って、この問題の本質をつかめるのでしょうか。

コロナ収束後はビジネスはガラッと変わる可能性がありますし、どんな人だって時代に取り残される「働かないおじさん」になってもおかしくありません。

「これだから、おじさんは…」という態度ではなく、自分ごととして、この問題を考えるにはどうしたら良いのでしょうか?

5月12日(火)21時からハフポストがTwitterで生配信する番組『ハフライブ』で、「働かないおじさん問題」を入り口に、これからの働き方について考えます。

▶︎番組はこちらから

https://twitter.com/i/broadcasts/1eaKbQzgpqZxX  

(時間になったら配信がはじまります。視聴は無料です)


テレワークで広がる不信感

厚労省がLINEと一緒に4回にわたって実施している調査によれば、オフィスワーク中心の人(約628万人)における「テレワーク実施比率」は3月から4月にかけてだんだんと増えています。

4月12日〜13日に行われた3回目の調査では、全国平均で26.83%。最も高い東京都では51.88%にのぼりました。

こうした中、「働かないおじさん」への不満の声も聞こえてきます。以下は、ハフポストが取材したものの一例です。

 

「PCが苦手だから、と言ってZoom会議には参加できないという中年社員がいる」(30代、メーカー)

 

「テレワークだと仕事の様子がメールや報告書でしか確認できないから、そこに名前が上がってこない人は仕事をしてるかわからない」(20代、官庁) 

 

「会議がオンラインになると、発言していないとバレるし、会議にも呼ばれなくなる。人事は『選別されるね』と漏らしていた…」(30代、広告代理店)

 

そもそもどうして「働かないおじさん」がいるの?

「働かないおじさん問題」は、新卒一括採用で、長い勤続年数をベースとした「日本型雇用」の問題とされています。

企業の規模や業種によって違いますが、若い頃は賃金が安かった分、年齢とともに給与が上がるモデルを仮定します。

年齢に合わせて仕事もレベルアップすればいいのですが、実際は年齢を重ねても、生産性と賃金が合わなくなる中高年がいます。そうした組織にいる若い世代にとっては「お金に見合う仕事をしていない」と思えてしまう。

Maya Nakata
「働かないおじさん問題」モデル図(加護野忠男氏ら「ホステージ理論」などを元に作成)

この問題に詳しい立教大学経営学部の中原淳教授はこう語ります。

「技術を覚えるのに5年、10年とかかる場合もあるので、製造業などでは長期雇用がある意味、適切だったともいえる。問題は、変化が激しい時代になってきて、どんどん新しい技術にスイッチしなければならない状況になっていることではないか」

新型コロナ前、業績が悪化していないのに、早期退職をすすめる「黒字リストラ」に踏み切る会社がみられました。

日経ビジネス(2020年3月16月号)は、2019年に早期・希望退職者を募集した企業の人数が前年の約3倍の1万1351人にのぼったことを指摘したうえで、「狙い打ちされているのは『働かないおじさん』」と分析しました。

 

自分も「働かないおじさん」に?

しかし、この問題の本質は、特定の年齢や性別に限ったことでしょうか。

ハフポストの取材によれば、テレワークで働き方が大きく変わったことで、不安を感じている2、30代もいます。また、世代間の「分断」が進むのではなく、むしろお互いに助け合っている姿も見えてきました。

 

「一日中、特定の人としかやりとりがなく、会社に対して仕事の成果を見せられてないと不安になる時がある。自分がいてもいなくても同じな気がして、それがこわい」(30代、海運関連会社)

 

 「(テレワークの)最初はオンライン会議などができない上司が多かった。テレビ会議でマイクをオンにできずに喋れないなどのシーンもあった。自分は年齢が若い方なので、個別に問い合わせがたくさんきて対応をしました」(20代、サービス業)

 

ところで、コロナが収束したあとは、テレワークの継続を希望する人も多いようです。以下はハフポストがTwitterで行ったアンケートです。

HuffPost Japan
ハフポストがTwitter上で実施したアンケート

働きかたの変化とともに、これまでリアルでやっていたサービスがオンライン化したり、キャッシュレス化がますます進んだり、ビジネスも変化するのは確実です。

新しいことに順応できない上司や先輩にあきれてしまっていた自分も、まったく想像しなかったような社会について行けなくなることだってあるはず。

どうしたらいいのか?

さきほど紹介した、中原淳教授は、「働かないおじさん」にならないためには「学び続けることが大切だ」と指摘し、以下の5つのポイントをあげます。

ポスト2020の「学び」5か条

①まずは仕事の経験のなかで学ぶ

②今日の背伸びは、明日の日常

③学びを止めないマインド

④オンラインをフル活用!

⑤無駄にハードルをあげない=どんなにプチ背伸びでもいい

詳しくは、生配信番組「ハフライブ」に中原教授をお呼びし、じっくりと解説していただきます。

5月12日午後9時の生配信のハフライブ、「働かないおじさん」を深掘りします

5月12日(火)21時からの「ハフライブ〜”働く”を考えるライブ番組〜」では、「働かないおじさん問題」を入り口に、テレワーク時代の働き方について議論をします。「 #ハフライブ 」でも質問を受け付けています。

▶︎番組はこちらから

https://twitter.com/i/broadcasts/1eaKbQzgpqZxX  

(時間になったら配信がはじまります。視聴は無料です)

Maya Nakata
ハフライブ

▶︎ゲスト

 立教大学経営学部 中原淳教授

 株式会社ディー・エヌ・エー 新卒採用育成責任者 中川泰斗さん

  

追記:Twitter上の最近の「テレワーク」論

番組をより楽しんでいただくために、いくつかのTwitter上の「テレワーク論」を紹介したいと思います。

まず、紹介するのは、THE GUILD 共同創業者の Go Ando さんのTwitterアンケート。こちらには、3487votesが集まり、およそ66%が、コロナ収束後も「リモートワーク中心の働き方をしたい」と答えています。

Andoさんは「オンラインでもコミュニティへの帰属を実感できる新たな仕組みが必要になるだろうな」とコメントしています。

世代や勤続年数を超えた「つながり」をオンラインで築くことが「コロナ後」のポイントとなりそうです。

次は、キュービックCEO(代表取締役社長)の世一英仁さんのコメント。在宅勤務のメリットに触れつつ、テレワークの議論を深めるために、「経営者の考え」をTwitterでシェアしました。

まず「ジュニアなメンバーが横にいるシニアにちょっとした相談をする・指導を受ける頻度が極端に減る」ことを危惧します。

ZoomやSlackは便利ですが、ちょっとした相談がしにくいのも事実。

また、世一さんが指摘するように、社員が同じ場に集まることが減れば、「企業文化」を築いていくことも、難しくなりそうです。

世一さんは「在宅勤務を認めない」と言いたいのではなく、あえてデメリットをあげることで今後の働き方についての論点を提示しました。

「働かないおじさん」や「テレワーク」の議論は、世代や経験が違う人同士がどう連携していくか、という点も大事なようです。