アノニマスが神宮外苑再開発の反対署名を呼びかけ。「自然を保護する必要がある」

約1000本の樹木が伐採や衰退の危機にある神宮外苑の再開発。国際ハッカー集団のアノニマスが、反対運動への賛同を訴えている

どうかあなたも反対の署名を――。 

国際的なハッカー集団で活動団体の「アノニマス」を名乗るアカウントが、東京・明治神宮外苑の再開発に反対する署名への賛同を訴えている。

このアカウントは1月4日、「神宮外苑の再開発で約1000本の樹木が危機的な状況にあり、反対署名に10万人以上が賛同している」と伝える投稿を引用リツイート。

「🙏どうか署名にサインしてください」と呼びかけた。

アノニマスを名乗るアカウントは多数確認されており、別のアカウントも #ClimateActionNow(今こそ気候を守るための行動を)というハッシュタグとともに「署名にサインを!」と呼びかけている。

さらに、渋谷区のホームレス対応に抗議して、同区の公式ウェブサイトをサイバー攻撃したアノニマスのアカウントも、「日本の人々や活動家は、まずこの状況に対応して自然を保護する必要がある」とコメントしている。

神宮外苑を守って!声を上げ続ける市民たち

アノニマスが賛同を呼びかけている再開発反対のオンライン署名は2022年2月にスタートし、2023年1月6日時点で11万人以上が署名している。

<署名サイト>

 

神宮外苑は、渋谷や新宿など大都市と隣接しながらも、豊かな緑が残る都会のオアシスになっている。

 

しかし、再開発計画でこの姿は様変わりする。

 

計画では、神宮球場と秩父宮ラグビー場を場所を交代して建て替えるほか、ホテルや高さ190メートルの高層ビルなどの建築が予定されている。

専門家は、この再開発の過程で1000本近い樹木の伐採や衰退が懸念されると指摘しており、その中には、100年以上の歴史ある大木が数多く含まれているという。

また、今の計画のままでは、神宮外苑のシンボルであるいちょう並木は「確実に樹勢が衰えていくだろう」と危機感を訴えている

市民活動家らも「再開発によって大きく景観が損なわれ、強いビル風が吹き、日差しが大きく遮られ、樹木伐採で環境も破壊されてしまう」と反対の声を上げ続けている

それにも関わらず、12月26日に東京都の環境影響評価審議会が開かれた後、事業者が書類を提出すれば、再開発が実質的に「スタートOK」な状態となった。

ただし、東京都知事や神宮外苑のある新宿区や港区が、計画にブレーキをかけることは可能で、活動家は小池都知事への要望書提出も呼びかけている。

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