アートとカルチャー
2020年10月19日 11時01分 JST

近藤等則さん死去、音楽界から追悼の言葉。大友良英さん「本当に、本当に、お疲れ様でした!」

世界的なトランペット奏者。死去前日、公式YouTubeに寄せられた視聴者からのコメントに「うれしいね」と語っていた。

時事通信社
近藤等則さん(2013年3月、山本寛斎さんのファッションショーで撮影)

世界的なトランペット奏者の近藤等則さんが10月17日、71歳で亡くなったことが公式サイトで発表された。死因は明かされていない。 

18日夜は、大阪市内でドラマーの中村達也さんとともにイラストレーターの黒田征太郎さんのライブペインティングのイベントに参加する予定だった。「共演することを楽しみにしておりましたので、残念でなりません」と、公式サイトで長男・空太さんと次男・陽太さんが連名で綴っている。葬儀は、家族葬で行い、お別れの会などもコロナ禍ということもあり、当面は未定だという。

 

■死去の前日に公式YouTubeを更新。「これから楽しみにチェックしよう」

死去する前日にはYouTubeの公式チャンネルで、初めてYouTubeに寄せられたコメントをチェックする様子をアップ。以下のように今後の活動に意欲を示していた。 

「なるほど、YouTubeって毎回、毎回、いろんな人からコメント来てるんだ。今までやってきたけど、一回も見たことない。うれしいね。よし、これからこれを楽しみにチェックしよう」

■近藤等則さんとは?

 近藤等則さんは1948年愛媛県生まれ、中学時代に入部したブラスバンド部でトランペットを始めた。1978年に単身でニューヨークに渡り、ジョン・ゾーン、ビル・ラズウェル、フレッド・フリスら現地の新鋭ミュージシャンと活動したという。 

山口情報芸術センターによると、80年代に結成したIMAバンドで一世を風靡。ヨーロッパやアメリカでも高い評価を獲得。デレク・ベイリー、ハービー・ハンコック、DJ-KRUSHらとの共演でも知られる。トランペットの新しい響きを求めて、エレクトリック・トランペットの開発・演奏をしていたという。

 

■音楽界から悼む声

 近藤さんの訃報を知ったミュージシャンからは、その死を悼む声が相次いでいる。 

NHKの朝ドラ「あまちゃん」や大河ドラマ「いだてん」のテーマ曲でも知られる音楽家の大友良英さんは、 「え!え!?」と訃報に驚いた様子でツイート。

「共演は数えるほどでしたが、十数年ほど前、20年くらい前だったかな、ブリュッセルでご一緒した際に楽屋でたまたま二人きりになり長々と話したことを妙に思い出してます」と振り返った上で、「本当に、本当に、お疲れ様でした!ありがとうございました!」と近藤さんに感謝の思いを綴った。

また、テクノの第一人者として知られるケン・イシイさんも、2015年にデザイナーの山本寛斎さんがプロデュースしたイベント「日本元気プロジェクト2015 スーパーエネルギー!!」で、近藤さんと共演した経験があった。イシイさんは次のように公式Twitterで追悼メッセージを出した。

「ステージとプライベートで何度かご一緒させていただきました。その音楽性やプレイスタイルだけでなく、ワンアンドオンリーで一匹狼的なアーティストとしての在り方がとてもカッコいい大先輩でした」 と綴った。

このほか、演出家・音楽家のケラリーノ・サンドロヴィッチさんも、生前の近藤さんに思いを馳せるツイートをしている。