「大切に長く使って欲しい」こんまりがネットショップを開設 批判の声も

SNSでは「片付けたのは自分の商品を売る為だった?!」と皮肉る声も多い。
近藤麻理恵さん 2019年撮影
Axelle/Bauer-Griffin via Getty Images
近藤麻理恵さん 2019年撮影

「こんまり」の愛称で知られる片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんが、自身の英語版ウェブサイトにネットショップを開設した。SNSでは早速、「片付けたのは自分の商品を売る為だった?!」と皮肉る声が多く上がっている。

「片付けることで、人生を変える」という彼女の片付け法では、「ときめくかどうか」でものを残すか判断していく。著書の「人生がときめく片付けの魔法」やNetflix番組「KonMari〜人生がときめく片付けの魔法〜」は世界で人気を博し、彼女の片付け方「こんまりメソッド」は広く支持されている。

彼女がときめきく商品を集めたというショップページでは、86ドル(約9000円)のキャンドルや96ドル(約1万円)のおたまなどが販売されている。お手頃な価格帯では、9ドル(約1000円)の食器洗い洗剤や8ドル(約900円)の箸置きも売られている。商品の配送は現在、アメリカ国内のみ対応している。

KonMariウェブサイトのショッピングページから
konmari.com
KonMariウェブサイトのショッピングページから

しかし、高価で必需品とは言いがたい商品が多く販売されている彼女のネットショップに、SNSでは「ずっといらない物を捨てろと言ってきたのに、今度は彼女のネットショップから物を買ってほしいだなんて」「こんまりのファンだけど、木の棒(木製の指圧棒・12ドル)まで売る必要ある?」など多くの皮肉や批判の声が上がっている。

近藤さんは自身のウェブサイトでネットショップ開設について、「私の片付け方はモノを捨てることではありません。大事なのは、何があなたにときめきを与えるかに敏感になることです。片付けを終えれば、人生に意味のあるモノ・ヒト・コトを取り込むスペースができます」と綴っている。

「片付けを忘れずに、そしてその経験を生かし、マインドフルに買い物をしてください。私が望んでいるのは、皆さんがこれらのモノを大事にし、今後何年も使ってくれることです」