豪政府がジョコビッチ選手の入国を却下。セルビアは「嫌がらせを止めるよう」求める

医学的理由で新型コロナウイルスのワクチン接種免除が認められたと伝えられていたジョコビッチ選手。しかし豪政府が厳しい姿勢を見せました

全豪オープン参加のためメルボルン空港に到着した男子テニス世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ選手の入国を却下した。

ジョコビッチ選手は、医学的理由で新型コロナウイルスのワクチン接種免除が認められたと伝えられていた。しかしBBCによると、オーストラリア政府はジョコビッチ選手のチームのビザを取り消した。

デビスカップ・ファイナルズの準決勝に進出したジョコビッチ選手(2021年12月3日)
デビスカップ・ファイナルズの準決勝に進出したジョコビッチ選手(2021年12月3日)
NurPhoto via Getty Images

空港到着後にビザ取り消しに

全豪オープンに参加する選手やスタッフ、観客は全員、ワクチン接種証明書の提示が求められている。しかし医学的な理由による免除はある。

ジョコビッチ選手は1月4日、Instagramでワクチン接種が免除されたと報告していた。全豪オープン主催者のオーストラリアテニス協会が参加を許可したものの、オーストラリア政府が認めなかったことになる。

オーストラリアは新型コロナ感染症が拡大した2020年、最も厳しい規制を敷いた国の一つだ。ジョコビッチ選手のワクチン接種免除は波紋を広げていた。

ジョコビッチ選手は1月5日にメルボルンに到着。しかし空港で数時間足止めされ、その後ビザ取り消しになった。

ヤーラ・プルフォード議員のツイート:ノバク・ジョコビッチ氏の2022全豪オープン参加のためのビザ申請を認めないことにしました。

免除は「特権者の抜け穴ではない」

ジョコビッチ選手は2020年のインタビューで「ワクチンには反対だ」と述べ、その2カ月後に新型コロナウイルスに感染した。

医学的な理由による免除について、全豪オープンが開催されるビクトリア州のジェームス・メルリーノ副州首相は2021年12月、免除は「特権を持つテニス選手の抜け穴ではない」「急性疾患がある特別な状況に限られる」と述べていた

さらにオーストラリアのカレン・アンドリュース内務大臣は2022年1月5日、「たとえオーストラリアテニス協会が許可した場合でも、入国必要条件を決める権利はオーストラリア政府にある」と声明で発表した。

「もし到着した人物がワクチン接種をしていない場合は、接種者と同じ行動をするために、医学的な理由で接種できないことを証明する書類を必ず提出しなければならない」とアンドリュース氏は説明している。

オーストラリアのメディア、ジ・エイジによると、ジョコビッチ選手の弁護士がビザ却下に差し止めを申請している。その間、ジョコビッチ選手が国外退去を求められるのか、オーストラリア政府が求める隔離に従うことで国内にとどまれるのかは不明だ。

外交問題にも

ジョコビッチ選手の入国拒否は、オーストラリアと同選手の出身国であるセルビアの外交問題になっている。

入国拒否が報じられた後、セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領はInstagramで、「セルビア中が、ジョコビッチ選手の味方である」「世界一のテニスプレーヤーに対する嫌がらせを止めるよう求める」とコメントした。

メルボルン空港でセルビアの国旗を持ってジョコビッチ選手の到着を待つファン(2021年1月6日)
メルボルン空港でセルビアの国旗を持ってジョコビッチ選手の到着を待つファン(2021年1月6日)
WILLIAM WEST via Getty Images

ビザ取り消しにより、2022年の全豪オープンはジョコビッチ選手不在で開催される可能性が高まった。

ジョコビッチ選手は全豪オープンで9回優勝しており、今回も優勝すれば、グランドスラム21回目の制覇となる。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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