「こちらはベートーヴェン様の指定席」 岡山シンフォニーホールの新型コロナ対策が粋だった

大ホールの座席にソーシャルディスタンスを作る工夫に、ほっこり。
岡山シンフォニーホール&岡フィル(@hall_okaphil)のTwitterより
岡山シンフォニーホール&岡フィル(@hall_okaphil)のTwitterより
@hall_okaphil

岡山市にある「岡山シンフォニーホール」の新型コロナウイルス対策が「おしゃれ」だと、ネットで話題になっている。

6月13日にホールが公式Twitterでその取り組みを紹介すると、2万以上の「いいね」がついた。

コロナ対策としての取り組みをご紹介します。

【大ホールの座席】

ご来場のお客様には、お席を一つ空けて座っていただくように致しました。
会場内は作曲家の方の指定席がございますので、みなさまと一緒に鑑賞いただけます。 pic.twitter.com/9zTuvy7uLF

— 岡山シンフォニーホール&岡フィル (@hall_okaphil) June 13, 2020

投稿された画像からは、大ホールの座席(2001席)の約半数に「作曲家の指定席」として、作曲家のイラストと共に「この席は私の席です ご遠慮ください」と書かれた紙が貼られているのが分かる。

館長発案⇒職員がイラスト作成

ホールの担当者はハフポスト日本版の取材に、感染対策のために、大ホールの座席を1席ずつ空けるための張り紙を作る際、館長が提案したアイデアだと説明した。一般的な「使用できません」などの張り紙ではなく、「お客様が和んで、少しでも楽しめるように、作曲家の顔にしよう」と発案したという。

イラストはホールの職員が描き、J・S・バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ヴェルディ、ブラームスの5名の作曲家が座席に座っている。観客は、大作曲家の隣に座って公演を楽しめるという、粋な取り組みだ。

ベートーヴェン様以外にも、指定席をご予約された作曲家の方々です。
作曲家のみなさん、主張が強めですので、くれぐれもお席には座らないでくださいませ。

バッハ様 pic.twitter.com/AizRrBmun7

— 岡山シンフォニーホール&岡フィル (@hall_okaphil) June 13, 2020

モーツァルト様 pic.twitter.com/st705b2JMX

— 岡山シンフォニーホール&岡フィル (@hall_okaphil) June 13, 2020

ネットの反応「遊び心、素敵です」

この取り組みに対しネット上では、「オシャレ」「遊び心、素敵です」「ほっこりした」「好きな作曲家の隣に座りたい」などのコメントが寄せられている。

プロオーケストラの活動拠点

岡山シンフォニーホールは、 大ホールのほか、イベントホールなどを備える施設。プロオーケストラ「岡山フィルハーモニック管弦楽団」が活動拠点としている。

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