「OKIPPA」って何? 自宅にいなくても宅配が受け取れるサービスで、ストレスフリーに

宅配ボックスより安価でコンパクトな、置き配バッグ「OKIPPA」。宅配物受け取りのストレスと再配達の減少に貢献することが期待されている。

近年日用品をアマゾンなどの通販サイトで購入する人も増加している。しかし、日中留守にしがちな人にとって、宅配物の受け取りは悩ましい問題だ。時間指定をしても、「いつ来るかわからないから、コンビニに行けない...」なんてストレスもある。

そんな問題を解決すべく登場したのが「OKIPPA」。玄関先に荷物を届けて配達を終える「置き配」専用のバッグだ。

13cm四方の折りたたみバックだが、広げると最大32cm x 46cm x 29cmの箱と小さな平箱が重ねて入る120サイズに。玄関付近に吊るして固定し、配送員が中に荷物を入れる仕組みだ。荷物が届くと連動するアプリから配達完了のお知らせが届く。再配達になった場合も、アプリから簡単に再配達を完了することができる。

OKIPPA
OKIPPA
Yper株式会社提供

セキュリティを重視した宅配ボックスのなかには10万以上の高額なものも多いが、OKIPPAは4000円ほど。「治安が良い日本で、日用品など安価な宅配物の受け取りに、高額な宅配ボックスは必要ない」という考えから、物流系ITベンチャーのYper(イーパー)株式会社が開発した。現在、約6000人に利用されているという。

一方で、セキュリティに対する配慮もしっかりとされている。盗難防止策のため、玄関口や玄関付近にOKIPPAを固定する専用ロックと、バッグの開け口につける南京錠が付属されている。年間960円で、保険を付けることも可能だ。

OKIPPAと連動したアプリも開発された。このアプリひとつで、ヤマト運輸など5つの配送会社の自動追跡や再配達依頼などが可能。

2018年夏に東京都23区内で実施した実証実験では、再配達が4割ほど減少した。また、参加者の99%が「荷物待ちのストレスや再配達を依頼する手間が省けた」と回答した。

再配達が減ることで、運送会社の業務負担、ひいては環境負荷も軽減される。

同社は、2020年のオリンピックまでに100万個を販売することを目標にしている。

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