パートナーに火をつけられたウガンダ代表の陸上選手が死亡。パリ五輪のマラソンに出場

パリ五輪のマラソン女子に出場したウガンダ出身のレベッカ・チェプテゲイ選手が死亡した。33歳だった。

【画像】2023年に陸上競技大会に出場した時のレベッカ・チェプテゲイ選手

チェプテゲイ選手は9月1日午後、ケニア西部トランス・ンゾイア郡にある自宅で、元パートナーにガソリンをかけられた後に火をつけられた。

近隣の住民が駆けつけて消火し、病院の集中治療室で治療を受けていたものの、4日に死亡した。

ケニアのスタンダードによると、チェプテゲイ選手が入院していたモイ教育・紹介病院（MTRH）は、同選手は体の80%にやけどを負っており多臓器不全で亡くなったと発表した。

チェプテゲイ選手に火をつけたディクソン・ンディエマ容疑者もやけどを負い、MTRHに入院している。

チェプテゲイ選手は8月のパリオリンピックのマラソンに出場して44位でゴールした。

2022年のイタリアのパトヴァマラソンやタイのチェンマイで開催されたトレイル&マウンテンランニング世界選手権では優勝を果たした。優勝している。

チェプテゲイ選手はウガンダで生まれ育ち、トレーニング施設が多数あるケニアのトランス・ンゾイアに土地を購入して移住していた。

チェプテゲイ選手とンディエマ容疑者の間には、購入した土地を巡る争いがあったという。

チェプテゲイ選手の父親ジョセフ・チェプテゲイさんは「2人は最近別れ、土地争いを巡り捜査局に出頭する予定だった」と語っている。

ウガンダ陸上競技連盟は「レベッカ・チェプテゲイ選手が家庭内暴力の犠牲となり死亡しました。連盟として、このような行為を非難し、正義を求めます。ご冥福をお祈りいたします」とコメントしている。