マルクスのお墓が荒らされる 「憎悪の教え」と赤ペンキで落書き

マルクスの墓が荒らされるのは、今月2回目。「集団虐殺の立案者」などと落書きされていた。
Twitter / Highgate Cemetery

ロンドンのハイゲイト墓地にある経済学者カール・マルクスの墓碑に、「憎悪の教え」「集団虐殺の立案者」などと赤いペンキで落書きされているのが2月16日に見つかった。この墓碑が荒らされるのは、今月2度目。墓地のツイッターが落書きされた画像を、Twitterで公開した。

Vandals back at Marx Memorial, Highgate Cemetery. Red paint this time, plus the marble tablet smashed up. Senseless. Stupid. Ignorant. Whatever you think about Marx's legacy, this is not the way to make the point. pic.twitter.com/hGKBMYGWNy

— Highgate Cemetery (@HighgateCemeter) February 16, 2019

墓碑は、2月4日にも荒らされており、このときはハンマーのようなもので、大理石の部分が何箇所も傷つけられていた。

Karl Marx's memorial has been vandalised! It looks like someone has had a go at it with a hammer. It's a Grade I-listed monument; this is no way to treat our heritage. @MarxLibrary @HeritageCrime We will repair as far as possible. pic.twitter.com/6nY2TJOjw7

— Highgate Cemetery (@HighgateCemeter) February 5, 2019

ハフポストUK版によると、2月上旬の荒らしによる逮捕者はまだ出ていない。

マルクスは、ドイツの共産主義思想家・運動家で、いわゆるマルクス主義の祖。マルクス主義は、エンゲルスとともに打ち立てられた理論で、資本主義社会をブルジョアジーとプロレタリアートの対立としてとらえ、プロレタリア階級の勝利によって無階級社会 (社会主義、共産主義) を実現していかなければならないとしている。

ワシントンポストによると、墓碑には「万国の労働者よ、団結せよ」という、『共産党宣言』の一文が刻まれており、上部にはマルクスの胸像がある。 

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