marukusu
マルクスの墓が荒らされるのは、今月2回目。「集団虐殺の立案者」などと落書きされていた。
去る11月30日、漫画家の水木しげる先生が逝去された。享年93歳だという。大往生とも言うべき高齢ではある。しかし、正直意外だった。
彼らは迫害を逃れ、世界を変えた。
ケインズは1930年に、百年後には一日3時間も働けば生活に必要なものを得ることができるようになるだろうと予想していた。
カール・マルクスはかつて、宗教は「人類にとってのアヘンだ」と言ったが、中国共産党は今、依存の可能性があるものを禁ずるように、宗教をすべてを禁止しようとしている。
1920年代から30年代のソ連で作られた、モダンな印象のポスターたち。
日本経済が立ち直りかけている今、誇りや自信と慢心や驕りとをしっかり区別しなければ、また失敗を繰り返すことになる恐れがある。
労働力の商品化ということの意味がわかると、世の中がまったく異なって見えてくる。そして、経済現象に関して、ほんとうに重要な事柄と、そうでない幻影との区別ができるようになる。現代の主流派経済学に慣れている読者には、難病を治療するにあたってのセカンド・オピニオンとしての意味を『資本論』は持つ。
「ブラック企業と闘った大先輩」というマルクスについて、単に「資本に反抗した男だろ」というふうな解釈で終わらず、「ぼろぼろになるまで働かされないにはどうしたらいいか」という社会改革の理論・実践を、マルクスがどう手探りしたのか。そこを堪能してもらえたら幸いです。