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2020年02月11日 13時24分 JST | 更新 2020年02月11日 14時52分 JST

野村克也さんが明かしたボヤき続けた理由。そこには、キャッチャーならではの哲学があった

ハフポスト日本版の過去のインタビューなどから、野村さんの言葉や名言の数々を紹介する。

時事通信社
ヤクルト球団設立50周年を記念して行われたOB戦。試合後、取材に応じるGOLDEN 90’sの監督を務めた野村克也氏=2019年7月11日、神宮球場 

元プロ野球選手の野村克也さんが死去したと、2月11日に報じられた

″ボヤきのノムさん”として、歯に衣着せぬ発言にも注目が集まった野村さん。

ハフポスト日本版のインタビューなどから、野村さんの言葉や名言の数々を紹介する。

野村克也がボヤき続ける理由

野村さんは、2018年8月のインタビューで「ボヤいてるつもりなんてないんだけどね(笑)。」と笑みを浮かべていた。口を開くと周囲から「ボヤいた」と言われ、すっかり「ボヤきのノムさん」が定着していったと振り返っていた。

一方で、ボヤく理由についてはこう答えていた。

「ただ、俺にも哲学があってね。ボヤかなくちゃ駄目よ。

そういうポジションだから。理想家。

キャッチャーっていうのは、常に完全試合を狙ってる。プレイボールと同時に、「今日も完全試合を」って思って、ドーンとやってるわけ。

ところが、ほとんど完全試合はできない。そのギャップがボヤかせるの。

真剣にキャッチャーをやってないね。キャッチャーの本質を知らない。

外角を要求してるのに、とんでもない逆球を投げるピッチャーがいるでしょ? 「どこに投げてるんだ」ってボヤく。それがキャッチャーだから。

だから、ボヤかないキャッチャーを俺は信用してない。常に理想主義者なのがキャッチャー。

毎試合、完全試合を狙って30年やったけど、1回もできなかった。それが野球だから」

「マー君、神の子、不思議な子」

野村さんを象徴する言葉の一つが、「マー君、神の子、不思議な子」。

楽天の監督時代、新人だった田中将大投手(現ニューヨーク・ヤンキース)についての発言だ。

2007年8月3日。1軍での初先発から3試合連続で打ち込まれたが、降板した後に味方打線の援護に恵まれ敗戦投手にならなかったことを受け、出た言葉だったという。

「日本海の海辺に咲く月見草だ」

巨人の長嶋茂雄氏と王貞治氏と比較して、自らを「月見草」に例えた言葉はあまりにも有名だ。球界のスーパースターであった長嶋氏と王氏を「ヒマワリ」と表現していた。

通算600本塁打を放った1975年、マスコミの取材で答えた言葉だったという。

野村さんは2019年4月に掲載された現代ビジネスへの寄稿の中で、「月見草」発言をこう振り返っている。

何をしても日陰の存在のパ・リーグで脚光を浴びようと思ったら、セ・リーグにも通じるような記録を作るしかない。そう思って日夜練習に励んでいるのに、気がつけばおいしいところをすべて王に持っていかれる。

(一部省略)

そんな自分の現状をそのまま表現しただけだった。

今日の野村語録

野村さんの公式サイトでは、「今日の野村語録」が公開されている。2月11日は一流についての語録だった。

「一流とは、より多くの疑問を抱き、失敗からたくさんのことを学び取る能力に優れた人間」

現役時代から今日に至るまで、数々の功績や名言を残してきた野村さん。これからも多くの人の記憶や心に刻まれるだろう。