波のように上下に揺れる中国の吊り橋を捉えた動画が拡散。通行停止も「安全性には影響ない」と現地メディア

「何が原因なんだ」「運転手の気持ちを考えると恐ろしい」など不安の声が相次いで寄せられた

まるで波立つ海上のように、橋の表面が上下にグラグラと揺れているー。

中国・広東省の「虎門大橋」の様子を捉えた映像が話題となっている。ネットでは不安の声が相次ぎ、当局は橋を通行停止としたうえで「安全性の問題はない」としている。

■動画が拡散

まずは、問題の動画を見ていただきたい。

車やトラックが通行している橋の表面が、上下に揺れ動いているのがはっきりと確認できる。この様子は動画投稿サイトで話題となり、「何が原因なんだ」「運転手の気持ちを考えると恐ろしい」など不安の声が相次いで寄せられた。

この現象が起きたのは広東省の虎門大橋。港珠澳大橋管理局によると、1997年に中国初の大型吊り橋として開通し、全体の長さは15キロメートル以上に及ぶという。

これを重く見た中国当局は、5月5日に通行停止を決定。橋の下の海上部分も航行を禁止とした。

当局は不安の解消を急いでいる。国営放送の中央電視台は7日、専門家による安全性の検査が実施されていると伝えたうえで、4月に実施された別の検査の際に置かれた、高さ1メートル余りの設置物が風の流れに影響し、揺れにつながったとの見解を示した。

また、専門家の話として「特殊な条件下のみ大きな揺れが起きるものの、安全性に影響はない」と伝えている。

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