韓国で、「患者を載せた救急車を足止めしたタクシー運転手を厳重に処罰してほしい」という青瓦台の国民請願が7月3日に掲載されてからわずか2日間のうちに50万人近くの同意を得た。
東亜日報によると警察は7月5日、この運転手を業務妨害で立件し、7月8日には出国禁止処置にした。
請願した人物は6月8日、ソウル市内で胸の痛みを訴えた高齢の母親を病院に運ぶため、民間の救急車を呼んだ。しかし、病院まで約500mのところで、母親を乗せた救急車とタクシーが接触する事故が発生した。
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救急隊は「緊急の患者がおり、病院に行ってから事件を解決します」と説明したが、タクシー運転手は「事件処理が先」とし救急車を先に行かせなかった。
患者の家族はタクシー運転手に「ドライブレコーダーに全て写っているじゃないですか。ここで待つ必要はないのでは」と訴えたが、無駄だった。
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タクシー運転手は「他の救急車を呼んで患者を移送しろ」と事故処理を先にするように要求。「死んだら自分が責任を取る。行くなら自分を轢いていけ」とも発言した。
結局、患者は約12分間、道路で足止めされ、遅れて病院に到着した。この患者は病院で治療を受けたが、6時間後に息を引き取った。
遺族は「足止めされず病院にそのまま向かっていたら、母親が亡くなることはなかっただろうと思う」とSBSの取材に述べた。
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タクシー運転手は30代前半。入社したのは5月15日で、入社直後にこのような事態になった。すでに「健康上の理由」として退職したと中央日報は報じている。
ハフポスト韓国版を翻訳・編集しました。