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2020年08月28日 18時51分 JST

「会見なのに質問と答えが書かれたメモ、違和感はなかった?」安倍晋三首相はどう答えた?【辞意表明会見】

質疑応答では「安倍政権とメディア」の関係性にも記者から質問が及んだ。

安倍晋三首相が8月28日午後5時ごろから記者会見を開き、内閣総理大臣を辞任する意向を表明した。

会見では記者から様々な質問が飛び出したが、共同通信の記者が「なぜ今日はプロンプターを使っていないのか?」と質問した。

その質問とそれに対する安倍首相の答えがTwitterなどで話題となっている。

時事通信社
記者の質問に答える安倍晋三首相=28日午後、首相官邸

「原稿読み会見」と度々批判された安倍首相。今回、プロンプターを使わなかった理由は?

プロンプターを使わなかった理由について、安倍首相は「プロンプターはですね、これは世界のいろんな指導者が使っているものでありまして、私も使っておりますが、今日はギリギリまで原稿が決まっていなかったということで私も推敲しておりましたのでこうした形になりました」と説明した。

この回答について、Twitterでは「やはりこれまでの会見は原稿を読み上げただけの会見だったのですね」「原稿が決まっていないと言うのはどうなんだろう」などと批判や疑問の声が一部から寄せられた一方、「答えないと思っていたから、答えただけで驚き」といった意見も。


「そもそも、プロンプターを使っちゃいけないというルールはないよね」「首相の辞任表明会見。他に聞きたいことがあるからこの質問自体に違和感を感じた」などと質問自体を疑問視する声も多かった。

プロンプターを製造する株式会社ページワンの公式サイトによると、プロンプターは「出演者のカンニングペーパー」のような役割を果たすもの。

スピーチをする人の演台のそばにミラーが設置されており、そのミラーに映った原稿を読み上げることで、目線を落とすことなく会場の雰囲気を見ながらな話すことができるため、聴衆からは原稿を読んでいるように見えない仕組みになっているという。

安倍首相の会見ではこれまで、度々「プロンプターに写っている原稿を読んでいるだけに見える」「原稿読み会見」「カンペに頼らずに、国民に訴えかける形で自らの言葉で説明してほしい」などと批判の声が一部からあがっていた。

「政権とメディアの関係性をどう考えていたのか」という質問に…

また、「安倍政権とメディアの関係性」を追及する質問も出た。質問したのはジャーナリストの神保哲生さん

「在任期間にどうしても伺いたいと思っていたことですので、少し立ち入ったことを伺います。安倍政権はこれまでと比べて、非常に徹底したメディア対策がなされた政権だと思っています。例えば、今まで輪番に出演していたものを個別のメディアにいっぽん釣りで出演したり、事前に質問を取りまとめて、それを提出した社しか記者会見で当てないとか。それは総理ご自身の指示によるものだったのか。仮に知らなかったとしたら、記者会見なのに、質疑と答えが書かれたメモが目の前にあるという状況に違和感はなかったのか。また、このようなメディアと政治の関係を、民主主義においてどのように総理は考えていたのか」

この質問に対し、安倍首相は「まず、幹事社から質問を最初に受けるというのが安倍政権の特徴ではない。前の政権も同じであったと思います」と述べた上で、「当然正確な答弁をしなければいけないので、どういう質問が出るかは想定で作っています。今日だって、全部こうやってお答えをしている訳でありますが、前もって頂いた質問ではありません。メディアにそれぞれどうやって出演するかどうかについては、それは時々の政権が判断するんだろうと思います。良いか悪いかっていうのは、またそれはそれぞれの判断だろうと思う」などと説明。

質問に対する答えを想定して回答内容を作っていることは一部認めたものの、是非についての正面から回答することは避けた。