中国・上海のサファリパークで、20代の飼育員が熊に襲われ死亡する事故があった。現地メディアによると、熊が襲う様子を場内の客が目撃していたという情報もある。
事故後、施設側の管理がずさんだったとする匿名の告発が出回るなどし、ネットでは説明を求める声が高まっている。
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■「告発、嘘なら説明して」
事故が起きたのは上海市にある「上海野生動物園」。発表などによると、10月17日に、動物が放し飼いされている区域にバスに乗って入るサファリパークエリアで、20代の飼育員が熊に襲われ死亡した。
中国のSNS・ウェイボーでは、その様子を目撃したとする投稿がされていて、熊の群れが集まっている動画もアップされていた。
施設側は、当面、サファリパークの営業を停止したうえで原因を調査すると発表した。
事故後、施設側の管理のずさんさを訴える匿名の投稿がSNSで広まっている。投稿では、動物をより活動的にするために餌を十分に与えておらず、人手不足から経験の浅い飼育員がサファリパーク内で業務にあたっていたなどと指摘。さらに、従業員にはメディアの取材を受けないよう通知されたなどとした。
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この内容の真偽は不明だが、上海野生動物園は現地メディアの取材に対し「発表以外の情報は公表しない」としている。そのため、事故が起こってから更新されていない動物園の公式SNSには「本当に餌をちゃんと与えていなかったのか」「告発が嘘なら説明すべきだ」などとするリプライが相次いでいる。
上海野生動物園は1995年開業。歩いて自由に見回る展示エリアなどのほか、バスの中から見るサファリパークがあり、ライオンやトラ、それに熊などが放し飼いにされている。