東京レインボープライド、4月24日からオンラインで開催へ。テーマは「声をあげる。世界を変える。」

LGBTQのイベント「東京レインボープライド」が、今年も開催されます。
東京レインボープライド2021
東京レインボープライド2021

日本最大級のLGBTQイベント『東京レインボープライド2021(TRP2021)』が、4月24日(土)から5月5日(水)までの12日間、開催されます。新型コロナウイルスの影響で、2020年に続き、今年もオンラインでの開催となりました。

2021年のテーマは「声をあげる。世界を変える。」。TwitterやInstagramなどSNSでの投稿を呼びかけるオンラインパレードや、ゲストが登壇するイベントなどが行われます。

どんなプログラムが開かれる?

プログラムは、東京レインボープライドの公式YouTubetチャンネルTwitterなどを通して配信されます。

●オンラインのプライドパレード

4月24日(土)は、オンラインでプライドパレードが行われます。

主催団体は、#おうちでプライド2021」「#声をあげる世界を変えるの2つのハッシュタグを付けて、いま困っていること、変わってほしいと感じているルールや価値観、制度などについてSNSに投稿するよう呼びかけています。

Instagramでも、プライドウィークに合わせて期間限定の機能が実装されます。初日となる24日には、「プライド」ストーリーズがホーム画面に期間限定で登場し、期間中は「#LGBTQ」「#TRP2021」など、50種類以上の関連ハッシュタグがレインボーカラーで表示されます。

●「♯おうちでプライド2021」を2日間開催

24日〜25日の13時〜18時までは、著名人ゲストが登壇するオンラインのトークライブを開催します。

司会はブルボンヌさんが務め、以下16人のゲストが登壇します。

阿部知代さん、アン ミカさん、落合陽一さん、乙武洋匡さん、ロバート キャンベルさん、SHELLYさん、せやろがいおじさんさん、廣瀬俊朗さん、テリー伊藤さん、夏木マリさん、長谷川ミラさん、水原希子さん、ミッツ・マングローブさん、ミラクルひかるさん、YOUさん、りゅうちぇるさん

●教育や法整備など、テーマごとに「LGBTQの今を知る」コンテンツ配信

4月26日(月)から5月5日(水)まで、LGBTQと教育、スポーツ、法整備、防災、医 療、職場、難民、性暴力、地方都市など、テーマに分けたオンラインコンテンツも配信されます。

LGBTQへの認知は広がったものの、今でも法整備は整っておらず、差別や偏見は根強く残っています。各回20分ほどで、多様な視点からLGBTQを取り巻く現状を知ることができるといいます。

15のコンテンツのテーマは以下の通り。

  1. LGBTQと法整備:LGBT法連合会事務局長 神谷悠一さん
  2. LGBTQと職場:認定NPO法人虹色ダイバーシティ代表 村木真紀さん
  3. レインボーコミュニティと防災:弘前大学助教 山下梓さん
  4. LGBTIQコミュニティと性暴力:Broken Rainbow Japan 宇佐美翔子さん(代表)岡田実穂さん(理事)
  5. LGBTQとフェミニズム:東京大学教授 清水晶子さん
  6. LGBTのTをめぐる用語の変遷:大阪府立大学教授 東優子さん
  7. LGBTQと国際社会:青山学院大学教授 谷口洋幸さん
  8. LGBTQと子ども・教育:認定NPO法人Rebit代表理事 薬師実芳さん
  9. LGBTQと感染症:認定NPO法人ぷれいす東京代表 生島嗣さん
  10. LGBTQとスポーツ:中京大学教授 來田享子さん
  11. LGBTQの多様性:NPO法人にじいろ学校今徳はる香さん
  12. LGBTQと地方・地元コミュニティ:富山大学人文学部准教授 林夏生さん
  13. LGBTQと医療:大手前大学国際看護学部教授 藤井ひろみさん
  14. LGBTQと難民:NPO法人WELgee代表理事 渡部カンコロンゴ清花さん
  15. LGBTQとは:NPO法人東京レインボープライド代表理事 杉山文野さん

●多様な「かぞく」を考えるライブ配信

最終日の5月5日には、多様な家族のありかたについて話し合うライブ番組がYouTubeで配信されます。

サイボウズ株式会社代表取締役社長の青野慶久さん、TBS報道局の久保田智子さん、一般社団法人Marriage For All Japan代表理事の寺原真希子さんが登壇し、同性婚や選択的夫婦別姓、特別養子縁組などについてトークします。

「多様な”かぞく”を考える」スピーカー
「多様な”かぞく”を考える」スピーカー

札幌では「婚姻の平等」を後押しする画期的な判決も

同性婚が認められないのは憲法に違反するとして損害賠償を求めた訴訟の判決後、記者会見を終えて手を取り合う原告=3月17日、札幌市中央区
同性婚が認められないのは憲法に違反するとして損害賠償を求めた訴訟の判決後、記者会見を終えて手を取り合う原告=3月17日、札幌市中央区

LGBTQの権利をめぐっては、3月、婚姻の平等を求めて全国の当事者カップルが国を一斉提訴した民事裁判(「結婚の自由をすべての人に」訴訟)で画期的な判決が下りました。

札幌地裁の武部知子裁判長が、同性同士の結婚が認められないことは法の下の平等を定めた憲法14条に違反するとして、日本で初めて違憲判決を下したのです。

判決は、結婚の平等の実現への大きな一歩となりました。

同性婚を認めないことを憲法違反とした札幌地裁判決に喜ぶ支援者ら=3月17日、札幌市中央区
同性婚を認めないことを憲法違反とした札幌地裁判決に喜ぶ支援者ら=3月17日、札幌市中央区

こうした前向きな動きもある中で開催される東京レインボープライド。

主催団体の共同代表を務める杉山文野さんと山田なつみさんは、今年のプライドパレードで伝えたいことについて、以下のようにコメントしています。

『「LGBTQ」「多様性」という言葉は浸透しつつも、「誰もが暮らしやすい社会」には課題が山積みだと感じています。法律のような大きなものから、家庭や地域など身の回りにある小さなルールまで、おかしいと感じることにはしっかりと声をあげて変えていく。イベントを通じて、このようなメッセージを発信することで、LGBTQに限らず、誰もが安心・安全に暮らせる社会の実現を目指していきたいです』