東京オリパラ組織委員会の橋本聖子会長は6月23日、会場での酒類の販売・提供について「少しでも国民の皆さんに不安があるようなことがあれば断念しないといけない」と述べ、禁止すると発表した。
関連自治体等連絡協議会後の記者会見で明かした。
前日22日、組織委が酒類の販売を認める方向で調整していると報じられ、波紋が広がっていた。
橋本会長は冒頭、酒類の販売・提供について「大声の抑止、安全な誘導の実現の観点や現在の一般ルールに鑑みて検討を進めてきた」と説明。専門家の助言に基づいて禁止を決めたと述べた。
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記者から、酒類販売について判断する上で、 大会スポンサー『アサヒビール』との協議や要請はあったのかという質問があった。
これに対して橋本会長は「やめることは組織委として判断した」と否定。「アサヒビールさんも同じように大変な心配をいただいており、判断に同意をいただいた」と述べた。
飲酒を認める方針を一夜でなぜ変えたのか尋ねる質問に対しては、武藤敏郎事務総長が「ずっと検討していたのは事実」と認めた上で、「決まっていたのが変わったという事実はない」と否定。
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五者協議で観客を入れた開催を決定したことを受けて「酒類をどうするか本格的に決断が必要となった。地方会場にも関係するので、各首長に報告するのが適当で、今日をめどに決断した」と述べた。