京大病院は真っ赤な声明で訴えた。“災害レベル”のコロナに「危機感を感じて」

「災害レベルに達しています」。新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大で、京都大学付属病院が医療の危機について強いメッセージを出しています。
13医療機関が出したメッセージ
13医療機関が出したメッセージ
京都大学付属病院

新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大を受け、京都大学付属病院(京都市左京区)が8月23日に出した「医療の危機について」と題した赤い文書が、見た目のインパクトがすごいと話題を呼んでいる。SNS上では「想像より赤い」「全国の人たちにも危機感が伝わってほしい」などの声が上がっている。

なぜ、赤い文書にしたのか。同病院に聞くと、17日に「医療のひっ迫について」と題した黄色い文書を出したが、その後の約1週間で京都府内の重症病床の使用率がさらに上昇し、重症患者が回復した際や軽症の人が悪化した際に使用する中等症病床も非常にひっ迫しているため「より強いメッセージの発出にした」のが理由という。

さらに、同病院は赤い文書に「重症受け入れ病院の抱く危機感を感じていただくとともに、医療崩壊を防ぐ、もしくは遅らせるためにも、ぜひ自分を守り、家族や大事な人を守る行動にご協力をいだければという思いを込めた」と説明した。

文書は、同病院をはじめ、京都府立医科大学付属病院や京都第一赤十字病院など計13医療機関の病院長の連名。京都府で爆発的な感染拡大が止まらない現状を踏まえ「適切な医療を受けられない自宅療養者のうち死亡する事案が府でも発生しかねない」として府民に外出を控えるよう呼び掛けている。

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