香川照之さん「我々が地球環境を壊したせい」。“赤とんぼ”の激減から訴えた力強いメッセージに反響

自ら“カマキリ先生”に扮する番組『香川照之の昆虫すごいぜ!』で伝えた言葉。「人間だったら住めなくなってますよ?」
香川照之の『昆虫すごいぜ!』
香川照之の『昆虫すごいぜ!』
NHK公式サイトより

俳優の香川照之が“カマキリ先生”に扮することで子どもたちに人気の番組『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHKEテレ)が、11月3日午前に放送された。

番組は数が激減しているという「赤とんぼ」をテーマに、地球環境の悪化や人間の行動について考え改めようと伝える内容で、香川さん(カマキリ先生)の言葉に視聴者からの反響が寄せられた。

昆虫を通じて伝えたかったメッセージは、地球環境に関するものだった。

赤とんぼの激減「我々が地球環境を壊したせい」

香川さん(カマキリ先生)はまず、番組冒頭で“あるトンボ”の絵を描いて披露。描いたのは、いわゆる“赤とんぼ”として知られるアカネ属の「ナツアカネ」という種だった。

このナツアカネについて、カマキリ先生は次のように語った。

ナツアカネ(赤とんぼ)がこの何年か、あるいは何十年で(数が)激減しているんですよ。我々が地球環境を壊したせいで。人間のせいでレアになっちゃった。

その後のVTRでは「昔から日本各地の田んぼに住んでいるナツアカネが今、数を減らし、地域によっては絶滅が心配されている。このままでは日本の空から赤とんぼが消えてしまう。人間よ、昆虫から学べ」と危機が訴えられた。

序盤はかなり捕獲に苦戦するも、最終的には複数のアカネ属(ナツアカネやマユタテアカネ、ミヤマアカネ)を捕まえることに成功した。

「人間だったら住めなくなってる」。未来世代に伝えたかったメッセージ

番組終盤では、アカネ属の激減は「里山や日本の米作りの変化」など環境の変化が影響していると紹介。

番組に出演していた私立恵比寿中学の安本彩花さんは「赤とんぼのために何かしたいと思えた。というかどうにか楽しく気持ちよく過ごせる環境を人間はどうにか作れないものなのかすごい思った」とコメント。

それに対し、香川さん扮するカマキリ先生は、次のようにコメントした。

ただ、戻れないんだよな。一回こうなると人間っていうのは。ここが厳しいところで。(だから)我々は常に考え続けていかなければいけない。赤とんぼを通して昆虫の偉大さ。それから1番は「強さ」だな。こんだけ住むところがなくなったら、人間だったら住めなくなってますよ?だって家を取られちゃうんだよ?帰ったら家が無かったら、どうですか?平気で(こういうことを)やっているんだよ人間は。

「でも、人間にとってはいいこともあるのでは」と安本さんが疑問をぶつけると、香川さんはこのように返した。

もちろん、それが人間の文明。(だから)全部は否定できない。しかし、度が過ぎてはならない。今、この2021年は過ぎてませんか?赤とんぼが住みやすい田んぼ作りをしているところもあるんだよ?でも、それで全部追いつく(数の激減を完全に止められる)わけじゃない。だったら、今あるものを壊さないようにしたいと思うわけです。

番組の放送後にはTwitterで番組名や「カマキリ先生」というワードが日本のトレンドに入るなど、大きな話題となった。

香川さん(カマキリ先生)は最後に「アカネ属の存在から我々がどうしていくべきかを考える機会になりましたね」とまとめ、未来を生きる子どもたちに、昆虫の数の激減から地球環境について考え改めるよう訴えていた。

番組は11月7日午後4時から、NHKEテレで再放送される。