絶滅危惧種のイタチ、自宅ガレージで見つかる。北米で最も希少な哺乳類のひとつ【画像集】

クロアシイタチは夜行性で非常に恥ずかしがり屋な性格。近くのコロニーから抜け出してきたといいます。

アメリカ・コロラド州の民家のガレージから、北アメリカ大陸における希少生物の1つである「クロアシイタチ」が発見された。

コロラドの野生動物を研究する機関「Colorado Parks and Wildlife」(以下、CPW)の発表によると、「クロアシイタチ」は北米で最も希少な哺乳類と考えられている絶滅危惧種だという。

とても可愛らしい見た目をしているが、恐怖を感じると警戒心をあらわにするクロアシイタチ。The Gurdianによると、ガレージに置いてあった丸ノコスタンドの間にいるところを見つけ、発見した人は、「手を下において近づけたら、すぐ駆け寄ってくるようにも見えた」「本当に素晴らしい経験でした」と話している。

CPWは、個体数を回復するための保護プログラムの一環として、近くの牧場のプレデリードッグのコロニーで、クロアシイタチを放牧していた。クロアシイタチはプレーリードッグを主なエサとしており、プレーリードッグの巣穴を住処として生息する。

クロアシイタチもプレーリードッグもペスト菌に感染しやすいとされている。CPWの発表によると、ペスト菌への感染防止のためワクチン投与を行い、2013年以降120匹以上のクロアシイタチを保護してきたという。

逃げ出した個体のマイクロチップから、そのクロアシイタチがコロニーから抜け出した1匹だと判明した。

CPWによると、クロアシイタチがコロニーを去った理由は定かではない。研究者はガレージで見つかった個体は保護し、プレーリードッグの巣穴に戻したが、今後も「そこには止まらないかもしれません」との見解を示している。

クロアシイタチは住処を見つけるためにコロニーの周りをぐるぐると回ることがあるが、他の生物により押し出された可能性もあるという。CPWはクロアシイタチが牧場のコロニーを離れたという報告を聞いたのはこれまで1度しかなく、また、ガレージのような構造の場所に入るという報告は初めてだとしている。

クロアシイタチは夜行性で非常に恥ずかしがり屋な性格。ガレージで見つかった個体は健康な状態で保護され、コロニーに戻された。

※この記事はハフポストUS版を翻訳・編集しました。

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