中国のある地域で、小学生らを対象に「クリスマス禁止令」が出され物議を醸している。
通知が出されたのは広西チワン族自治区柳州市の融安県。人口30万人ほどで、そのうち7割以上が農村人口に分類される地域だ。
中国メディアによると、この県の教育部門が12月20日、地域の小中学校と幼稚園を対象に、クリスマスイブとクリスマスを祝う活動を禁止するという通知を出した。
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通知ではその理由について「まもなく宗教的な色彩を強く帯びた西側の祝日『クリスマス・イブ』と『クリスマス』がやってくる。中国の一部の若者からの支持を受け、企業も雰囲気を作り出し、我が国の伝統文化に重大な衝撃を与えている」と綴っている。
ネットには「流石にネタでは」との声もあったが、中国メディアの「極目新聞」によると、実際の通知文がネット上にアップされたものだという。
中国でも、クリスマスイブと当日はそれぞれ「平安夜」「聖誕節」と呼ばれ親しまれている。「平安」と一部の発音が同じリンゴを贈る習慣もある。
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ネットユーザーも驚いたようで、SNS・ウェイボーには「やりすぎでは」「自分たちの文化に自信が持てないのだろうか」などと驚きや疑問を呈する声が上がっている。「中国と外国でお互いの祝日を祝い合うことは、開かれた世界では当たり前のことだ」などと指摘する文章もあった。
融安県がこの通知を出したのは初めて。一方で、クリスマスを祝う活動を禁止するという旨の通知は、これまでにも他の地域や組織で出されたケースがある。