横断歩道の白線などに注意。雪が降った時に滑りやすくなる場所は?

積雪した際に転倒に注意すべき場所をまとめました。
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ふだんあまり雪が降らない都市部で突然の雪が降ると、転倒する人が続出します。街中で滑りやすい場所を知っておくだけでも転倒事故を防ぐのに役立ちます。

札幌市のウインターライフ推進協議会の金田安弘さんに、街中にある滑りやすい場所を教えてもらいました。
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横断歩道の白線は特に注意

「道路の白線は普通の舗装部分と異なって水が浸みこまないので、融けた雪で薄い氷の膜ができやすくなります。中でも横断歩道は注意が必要です。白線ばかりでなく、歩道と横断歩道の境目部分は傾斜がついているので滑りやすいのです。

また、中央分離帯がある道路では、分離帯を頂点に前後に微妙な傾斜がついているので、分離帯付近の横断歩道で滑ることがあります。横断歩道では信号が変わる前に渡ろうとして急ぎ足になり、滑って転倒ということもあります。
白線と傾斜でより滑りやすい横断報道では、白線の上はなるべく歩かず、傾斜に注意しながら慎重に歩くことをおすすめします」(金田さん)

街中にたくさんある、滑りやすい場所に注意

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「都市部の街中特有の滑りやすい場所はまだ他にもたくさんあります。車の出入りがある歩道、バスやタクシーの乗降場所などです。また、盲点になりやすいのが、タイル貼りの地下街や店内の入口に入ったときです。靴の裏の雪が融けた水で滑ることもあるので、入口でしっかり雪を落としてから中に入るようにしましょう」(金田さん)

▼車の出入りがある歩道
ガソリンスタンドや店舗の駐車場の入口などは、車が雪を固めている上に、道路に向かって傾斜がついているため、足が取られる。

▼バスやタクシーの乗降場所
乗降する人が踏み固める上に、乗降する際に大股になって姿勢が不安定になる。

▼タイル貼りの地下街や店内の出入口
タイル貼りの床は雪や水分が付いた靴では非常に滑りやすい。

見た目が白くなっていなくても、滑りやすくなっている可能性もあります。転倒してけがをしないよう十分注意してください。
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