サムスン、Galaxyに廃棄された漁網を再利用へ

サムスンは海洋プラスチックに限らず、再生紙など環境に配慮した素材の使用を拡大していくともしています。
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Samsungは、2月10日(日本時間)にGalaxy Unpackedイベントを開催しますが、そこで発表される次期がGalaxy端末に、海洋由来の再生プラスチックを利用すると発表しています。Samsungは2021年に、持続可能性ビジョンとして、Galaxy for the Planetという計画を発表しており、再生プラスチックの利用はその一環となります。海洋プラスチックに限らず、リサイクル材料や再生紙など、環境に配慮した素材の使用を拡大していくともしています。

Samsungは、廃棄された漁網から作られた新素材を開発したとしており、次期Galaxy端末を皮切りに、すべての製品ラインアップに海洋由来の再生プラスチックを取り入れていくとのこと。各端末にどの程度の割合で使われるのかは定かではありませんが、ハイエンドモデルでは外装に金属やガラス素材を使われることも多く、Aシリーズなどの普及帯モデルほど利用割合が増えるのではと考えられます。

海洋プラスチックというと、廃棄されたペットボトルや買い物袋が思い浮かびますが、国際連合食糧農業機関(FAO)によると、毎年64万トンの漁網が廃棄されているとのこと。こうした廃棄された漁網に海洋生物が絡まったり、サンゴ礁などに損害をあたえたりする「ゴーストネット」として問題になっています。

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この漁網を再利用することで、「独創的なソリューションを提供し、地球資源を保護するために、より少ない資源でより多くのことができることを示していく」としています。

なお、再生プラスチックの利用は、すでに他メーカーでは進められており、例えばAQUOS Wishでは筐体の一部に再生プラスチックを利用しています。また、Microsoftも、2021年に海洋プラスチックを再利用したOcean Plastic Mouseを発売しています。

Source: Samsung

(2022年2月7日 Engadget日本版「サムスン、今後のGalaxyに廃棄された漁網を再利用」より転載)

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