飢えたマナティを助けるため。大量のレタスを与える対策進む アメリカ【動画】

フロリダ州で水質汚染のため食料源である海草が減り、飢えや栄養不足が起きています。州の魚類野生生物保護委員会が保護に乗り出しました。
フロリダに生息するマナティ(2021年5月)
フロリダに生息するマナティ(2021年5月)
Joe Raedle via Getty Images

アメリカ・フロリダ州で観光客らにも人気のマナティが、大量に死ぬ事態に陥っている。

州の魚類野生生物保護委員会(FWC)の死亡統計によると、2021年の1年間で1100頭が死んだ。過去10年間で最も多い。

AP通信によると、水質汚染によってマナティの食料源である海草が減り、飢えや栄養不足が起きていることが原因だという。

そんな中、州の魚類野生生物保護委員会(FWC)は2022年1月、レタスを餌として食べさせる取り組みをスタートした。

FWCは2月16日、フロリダで生産されたロメインレタスやバターレタスを週に9トン以上与えていることを明らかにした

CNNによると、臨時の餌場には1日平均350頭、多い時には800頭ものマナティーが来るようになった。レタスは栄養素があって消化しやすく、保護施設でも使われているという。

FWCの担当者は、「現時点で成功している」と述べたという。だが2022年に入ってから2月11日までの死亡数はすでに261頭に上っている

レタスの提供は寄付によってまかなわれており、この取り組みは3月まで続けられる予定。

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