声優・藤原啓治さん、2回目の命日。2代目野原ひろし役を引き継いだ、森川智之さんの思いとは？

アニメ『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役などで知られ、2020年に亡くなった声優の藤原啓治さんが4月12日、2回目の命日を迎えた。2016年には病気のため、ひろし役を降板。以降、演じているのは藤原さんの30年来の盟友という森川智之さんだ。

森川さんは藤原さんや、野原ひろしへの思いについて、情報バラエティ番組『お願い!ランキング』（テレビ朝日系列）の2021年5月11日の放送回で語っている。現在はテレビ朝日公式YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」で視聴することができる。

森川さんは番組で、野原ひろし役を引き継いだことについて、最初はプレッシャーが大きく、「野原ひろしをうまく出せればということばっかり考えていた」と話した。 

森川さんと藤原さんはもともと、声優としてのデビューが近いといい、新人時代から『戦国BASARA』や『今日からマ王！』、『アイアンマン2』などで共演してきた。役を引き継ぐときはスタッフを介して、藤原さんから「森川しかいないから、頼むぞ」という内容の手紙をもらったといい、今も大切に、仕事部屋の引き出しに入れているという。

野原ひろしについて、「自分としてのひろしもあるけど、そばに彼（藤原さん）のひろしもいて、2人で演じている感覚がある」と話した。

森川さん2020年4月17日、自身のブログを更新し、「突然すぎます。頭の整理がつきません。ご自身のペースでお仕事していたのに・・・。・・・、今、喪失感にかられています」と心境を吐露。

藤原さんについて、こう思いをつづっていた。 

「新人の頃から一緒に時代を歩いてきた30年余り。役者であり社長であり、本当に仲間だった・・・。若い頃からシャイでカッコよく、男気に溢れる、男も惚れる存在　それが“藤原啓治”　・・・、辛くて・・・言葉が出てきません。ごめん。闘病生活は本当に大変だったと思います。いまはゆっくり休んでください。そして、託された手紙はいつも大切に持っています」