6階建てを8階に「建て増し」したビルが倒壊。行方不明者多数、違法建築疑う声も 中国・長沙市

現場はビルが立ち並ぶ地区で、事故が起きたビルは潰れるように倒壊し、瓦礫が積み上がっている

中国湖南省長沙市で4月29日、飲食店やホテルなどが入居するビルが倒壊し、23人が閉じ込められたほか、周辺でも多数の行方不明者が出ている。

地元当局の発表によると、このビルは6階建てとして建築されたが、その後8階まで建て増しされたという。事故の原因は分かっていないものの、ネットでは違法建築を疑う声も出ている。

長沙市の事故現場で活動する消防隊員 (Photo by VCG/VCG via Getty Images)
長沙市の事故現場で活動する消防隊員 (Photo by VCG/VCG via Getty Images)
VCG via Getty Images

中国メディアの配信している動画によると、現場はビルが立ち並ぶ地区で、事故が起きたビルは潰れるように倒壊し、瓦礫が積み上がっている。

地元当局は30日、23人が閉じ込められ、5人が救出されたと発表した。さらに、現場周辺で39人と連絡が取れなくなっているという。ビルは2012年に建てられた。当時は6階建てだったが、2018年に住居用として8階まで建て増しされた。

事故を受け、習近平・国家主席は閉じ込められた人たちの救助に全力を挙げるよう重要指示を出した。また、違法な建築や建屋の改造などの取り締まりも実施される予定だ。

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