洗濯物の干し方のコツは? 部屋干しでも早く乾かす裏ワザ5選

しっかり乾かすポイントや早く乾かす裏ワザなどを、NPO法人クリーニング・カスタマーズサポート(福島県須賀川市)の鈴木和幸代表に伺いました。
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昨日6日(月)、関東甲信地方で梅雨入りが発表されました。この季節は部屋干しが増え、手間がかかったり生乾きのイヤな臭いがしたりと洗濯には気を使いますね。

そこで、しっかり乾かすポイントや早く乾かす裏ワザなどを、NPO法人クリーニング・カスタマーズサポート(福島県須賀川市)の鈴木和幸代表に伺いました。

乾かすためのポイントと干し方の基本

「外干しでも部屋干しでも同じですが、出来上がった洗濯物はすぐに干さなければなりません。湿った状態で放置しておくと、カビが生えることもあります。その大前提を踏まえたうえで、乾かすためのポイントと干し方の基本は次のようになります。

乾かすためには、
▼できるだけ水分を減らす
▼風通しを良くする
▼湿度を下げる

の3つを心がけるようにしましょう。

干し方の基本は、
▼シワを伸ばして干す
▼ハンガーと服の肩口を合わせる
▼なるべく間隔を開ける

ことになります」(鈴木代表)

では、早く乾かすにはどうしたらいいのでしょうか。世の中でいろいろ工夫されている方法の中から「裏ワザ」と呼べそうなものを5つ、鈴木代表に教えてもらいました。

早く乾かす裏ワザ5選

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(1)脱水のときに乾いたタオルを入れる

脱水が始まる前に洗濯機を止め、乾いたタオルを入れてください。それから脱水すると乾いたタオルが水分を吸った分、ほかの洗濯物の水分が少なくなって乾きやすくなるのです。

ただし黒いズボンなどホコリが目立ちやすい服は注意が必要です。そうした場合は、洗濯ネットに入れて洗いましょう。

(2)干す位置を工夫する

部屋の湿度は、低いところに集まる性質があります。そのため洗濯物を部屋干しするときは、天井近くの高いところに干したほうが早く乾きます。壁際に干すと空気の流れが起こりにくいので、部屋の真ん中に干すことも大切です。

(3)洗濯物の上下に新聞紙を置く

洗濯物の上下に新聞紙を置くと、除湿器の役割を果たしてくれます。洗濯物を干した部屋の床には、古新聞を敷き詰めましょう。湿度が溜まりやすい下だけでもいいのですが、ピンチハンガーで吊るすときは上にも新聞紙を挟み込むと除湿効果が増します。

新聞紙の除湿効果は大きいので、ぜひ試してみてください。

(4)洗濯物を裏返して干す

布の厚い服などは、裏返して干しましょう。縫い目やポケットなどに風が当たり、早く乾かすことができます。裏返しておくと洗うときは表面の生地が擦れないので傷みにくく、外に干すときも日に当たるのが裏側なので色あせ防止になります。

洗濯前に一つひとつ裏返すのは手間なので、脱いだときに裏返したまま洗濯機に入れておくといいでしょう。

(5)アーチ干しが理想的

アーチ干しというのは長いものを両端に、短いものを真ん中に吊るす干し方です。こうすると洗濯物を横から見たとき、アーチのように真ん中がくぼんで見えます。アーチ干しにすると洗濯物の中で空気の流れが作られて洗濯物が早く乾くのです。

さらに早く乾かすには

「家電の力を借りると、部屋干しの洗濯物をもっと早く乾かすこともできます」と鈴木代表は語ります。

「いちばん簡単なのは、風を当てることです。吊るした洗濯物は下部が乾きにくいので、下半分に向けて扇風機やサーキュレーターの風を当てましょう。首振り機能を使うと、さらに効果的です。

また、空気中の水分をとってくれる除湿機を使えば、洗濯物の乾きが格段に早くなります。エアコンがある部屋に干すなら、除湿機能を使うと良いでしょう。

その他には、最近増えているコインランドリーを使用する手もあります。洗濯物を家で洗い、コインランドリーの乾燥機だけを使用する方はたくさんいます。洗ってすぐに利用すると30~40分程度かかりますが、家である程度乾かしてから使用すれば7〜8分くらい、100円で済みます。仕上がりもふんわり、しわも伸びるので便利です」(鈴木代表)

うっとうしい梅雨の期間の部屋干しは、こうした方法でストレスを減らしたいですね。

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