ミイラと呼ぶのをやめます。イギリスの博物館で名称変更の動き。古代エジプト人の「人間らしさを傷つける」

博物館の担当者「モノではなく、かつては生きていた人間として見てもらいたい」

イギリスの博物館で古代エジプトのミイラについて、ミイラという呼び方ではなく、「ミイラ化した遺体」や名前がわかっている場合は名前で呼ぶ動きが出てきている。CNNなどが報じている。ニューカッスルにあるグレートノース博物館(ハンコック)やロンドンの大英博物館などで始まっているという。

ミイラはモノではなく人間だったということを強調するためという。

ミイラ化されたエジプト人女性を展示するグレートノース博物館(ハンコック)の責任者はCNNの取材に対し、「来場者には不思議なモノとしてではなく、かつては生きていた実際の人間として見てもらいたい」と話している。

大英博物館の展示
大英博物館の展示
John Harper via Getty Images

同博物館は公式ブログで、「ミイラ化させるのはものすごく手の込んだ作業で、波乱なく来世へ移れるようにするために行われました」と古代エジプトの人たちが大切な人のために込めた思いを説明している。

ミイラという言葉について同ブログでは、「私たちの多くが『ミイラの呪い』の伝説を聞いたり、映画の中で魔物として描かれるのを見たりして育ちました。人間らしさを傷つける見方をしていることが、ミイラ化された人との接し方を歪めてしまっている」と述べている。

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