武田真一アナ、性加害が告発されたジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長の対応にコメント。締めの一言に「本当にその通り」の声

ジャニー喜多川氏の疑惑をめぐり「私も報道の現場に長くいましたけれども、ニュースとして伝えるべきことなのかどうかということをですね、突き詰めて議論したり、考えたりすることをしてきませんでした」と話を切り出した...
日本テレビ(東京都港区)=2020年05月29日
日本テレビ(東京都港区)=2020年05月29日
時事通信社

元NHKで現在はフリーランスの武田真一アナウンサーが5月15日、自身がMCを務める日本テレビ系「DayDay.」に出演し、かつての所属タレントから性加害の告発を受けて公式に文書を発表したジャニーズ事務所の対応についてコメントした。武田アナは、ジャニーズ事務所に責任があるとした上で、伝える側のメディアにもその責任があると自身の思いを語った。

ジャニーズ事務所をめぐっては、元所属タレントが創業者のジャニー喜多川氏(2019年死去)からの性加害を告発。この問題をめぐり、同社の藤島ジュリー景子社長は5月14日夜に「世の中を大きくお騒がせしておりますこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪する動画を発表していた。

武田アナ、ジャニーズ性加害疑惑報道への考えと反省述べる

武田アナは「私も報道の現場に長くいましたけれども、この間、こうしたことで、ニュースとして伝えるべきことなのかどうかということをですね、突き詰めて議論したり、考えたりすることをしてきませんでした」と話を切り出した。

続けたのは、ニュースを報じるメディアとしての責任に対する言葉だった。武田アナは「藤島氏が、自らも積極的に知ろうとしたり追求しなかったことについて責任があると考えているとしていますけれども、同じ責任を伝える側としても今感じています」とコメント。武田アナは、メディアの責任に触れた上で「わだかまりなく(タレントを)応援できる状況を作って欲しいと思います」と伝え、ニュースを締めくくった。

この言葉に対し、SNSでは「本当にその通り」「伝えてこなかったメディアにも責任がないとは言えないからね」などとさまざまな反応が寄せられた。特に、武田アナの締めの一言は、結果として、ジャニーズ事務所の所属タレントを応援するファンの言葉を代弁するかたちにもなっていた。

ジャニーズ事務所が公式謝罪。文書で見解

ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長は5月14日夜、謝罪動画とともに、同社のホームページ上に「各方面からの質問への回答」を文書でも掲載

文書では「なぜすぐに会見を行わなかったのか?」「報道や告発についてどのように受け止めているのか?」「事務所、またジュリー社長は知らなかったのか?」「再発防止策をどのように考えているか?」など、故・ジャニー喜多川氏による性加害の疑いに関する事実の把握状況や今後の再発防止策について書かれていた。

藤島氏は自身に「責任はあったと考えている」とした上で、「本件については自らも積極的に知ろうとしたり、追求しなかったことについて責任があると考えております。(中略)今すべきはこの問題から逃げることなく、被害を訴えてこられた方々に向き合うこと、さらにこれから先、二度と同様の問題が起こらないよう、既に着手し始めている経営改革、社内意識の抜本的改善をやり抜くことだと考えております」と自身の責任について記していた。

藤島氏は被害者へのサポートや、再発防止策の強化・徹底について「それをやらずして、私たちに未来はないと考えております」とコメントしている。

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