大ヒット映画『タイタニック』の題材になった、大西洋の海底3800メートルに沈む豪華客船タイタニック号の実物大3Dスキャンに初めて成功し、その全体像が公開された。
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イギリスのプロダクション会社Atlantic Productions(アトランティック・プロダクション)が5月18日、動画を公開した。同社の発表によると、このプロジェクトは、深海調査会社のMagellan Ltdと共同で実施された。
BBCによると、専門家が遠隔操作する潜水艇で、200時間以上かけて沈没船の縦横を調査。あらゆる角度から70万枚以上の画像を撮影し、正確な3D復元を実現したという。
沈没したタイタニック号は、1985年に海底で船体が発見されて以来、あまりにも巨大なためその全貌を知ることができなかったが、3Dデジタルモデルでは水を抜いたかのように見ることができるという。
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タイタニック号の研究者はCNNに対し「革新的だ」とプロジェクトを歓迎。「タイタニックの惨事の真相にさらに近づくことができる」と述べている。
今後、専門家による調査が開始される予定だといい、タイタニック号の事故の真相解明に期待される。