柳原可奈子さん「確かに感じることは“この子はここにいる”」脳性まひの長女に対する思いの変化明かす

「今の私のほとんどを占めている娘たちのことは、自然に話したかった。今それが叶ってとても嬉しいです」と綴っている。
柳原可奈子さん(2013年)
柳原可奈子さん(2013年)
時事通信フォト

タレントの柳原可奈子さんが6月6日、インスタグラムを更新し、3歳の長女が生まれた後と現在の心境の変化や、長女の最近の体調のことなどをつづった。

柳原さんは4月に自身のインスタグラムを開設。最初の投稿で、長女が生まれつきの脳性まひであることを公表した

6日の投稿では、長女が誤嚥(ごえん=食物などが誤って喉頭と気管に入ってしまう状態)を防ぐために食事面で工夫していることを共有した。

「水分がむせやすかったり、酸素が下がってしまったり、嚥下(えんげ=食物を認識してから口に運び、取り込んで咀嚼して飲みこむまでのこと)や呼吸のことで少し勉強が必要だなぁと思っているところです」と述べ、「とろみ」をつける方法を実践していると報告。

「とろみ剤は冷たい飲み物でもサッと溶けるから麦茶やジュースに混ぜてとろとろにしてスプーンであげてるよ」

水分を嫌がる長女のために、スムージーや野菜のポタージュで水分量を増やしているという。

また、「酸素(血中の酸素飽和度)は家でもパルスオキシメーターで測るようにしてるけど、動いたりして難しいな」「痰がうまく出せなかったりすると、ここのところすぐ入院になってしまって、心配で心配で仕方ないです」と、娘の体調面の不安も明かした。

続けて、柳原さんは「まだ長女が赤ちゃんの頃、何をしてあげれば良いのか、私に何ができるのか、“この子を抱え どこにいく”そんな思いでいっぱいでした」と振り返った。

その上で、「いま、同じように心配することはあっても確かに感じることは、“この子は ここにいる”」と、思いの変化を記した。

「今の私を伝えたくてこのインスタをはじめました」「今の私のほとんどを占めている娘たちのことは、自然に話したかった。今それが叶ってとても嬉しいです」として、アカウント開設への思いも明かした。

ただ、柳原さんは現在の自分が「まだ山の麓で汗をかいているところ」だといい、「どんな山かは登ってみないとわからないから たまにこのインスタで 荷物を置いたりお茶したり そんな時間をもらっていいかしら」とつづった。

これまでの発信に対し、「子育ては長いから頑張りすぎないで」といったコメントが多く届いたといい、「応援してくれて、本当にありがとう」と感謝の言葉で締め括った。

「励まされた」反響相次ぐ

柳原さんはこれまでにも、子ども用車いすや初めての訪問歯科など、障害のある子を育てるときに役立つ情報や、子どもたちとの暮らしの中での気づきなどを積極的に発信している。

「柳原さんの投稿を毎回見て、立場や環境は違うけど、私も毎日柳原さんみたいにニコニコ笑顔で頑張ろう!って思えるようになりました」

「可奈子さんの投稿で、救われる人は大勢います」

「この子を抱えどこにいく、今まさにその状態で泣きながらインスタを開いたら可奈子さんの投稿を見て励まされました」

今回の投稿に対して、障害のある子どもの親や、自ら障害のある親たちからコメントが相次いで寄せられている。

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