「世界が最も暑い日」が3日連続。世界の平均気温が「観測史上最高」を連日記録

専門家は「今後6週間はさらに気温の高い日が続くかもしれない」と警鐘を鳴らしています
maydays via Getty Images

「世界が最も暑い日」が3日間続いている。7月3日に観測された世界の平均気温が観測史上最高となった後、4日と5日も「最高気温」を記録した。

米メイン大学気候変動研究所によると、7月3日の世界の平均気温が、観測史上最高の17.1度を記録。翌7月4日に気温がさらに上昇し、17.18度とまた観測史上最高を更新。続く5日は、4日と同じ17.18度を記録し、3日連続で「世界が最も暑い日」だったことになる。

アメリカの多くの都市で観測史上最高気温が記録されるなど、各地で気温の上昇が確認されているという。

Climate Ranalyzer
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メイン大学気候変動研究所のデータは、1979年に観測を始めたアメリカ国立環境予測センターの情報を元にしている。

CNNによると、1979年以前を含めた場合も「サンゴ礁などの気候データを考慮すれば、地球がこれまで観測した中で“最も暑い日“だった可能性が高い」と指摘している科学者もいるという。

観測史上最高の平均気温を記録した背景として、石炭、石油、ガスの燃焼による気候変動や、太平洋のエルニーニョ現象の影響があるという。

アメリカの気候変動に関する研究機関、バークレー・アースの主任科学者ロバート・ローデ氏は「エルニーニョ現象や地球温暖化により、今後6週間はさらに気温の高い日が続くかもしれない」と自身のSNSに投稿し、注意喚起している。

NCEP has placed Earth's average temperature yesterday as the hottest single day thus far measured by humans.

This is driven by the combination of El Niño on top of global warming, and we may well see a few even warmer days over the next 6 weeks. pic.twitter.com/RCrROHaWwp

— Dr. Robert Rohde (@RARohde) July 4, 2023

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