熱中症警戒アラート、2023年に入って最多の20都県に発表。万全の熱中症対策を

神奈川県や兵庫県など8県では今年初めての発表です。
暑さ指数(WBGT)
暑さ指数(WBGT)
ウェザーニュース

環境省と気象庁は、今日7月11日(火)を対象とした熱中症警戒アラートを東京都など今年最多の20都県22エリアに発表しました。神奈川県や兵庫県など8県では今年初めての発表です。

対象エリアでは特に熱中症のリスクが高くなるため、屋外での長時間の行動を避け、室内ではエアコンを使用し、こまめな水分補給を心がけるなど熱中症予防を万全に行ってください。

万全の熱中症対策を

▼熱中症警戒アラートの発表状況
★岩手県
★群馬県、★栃木県、茨城県、埼玉県、東京都、★神奈川県、千葉県
★新潟県、★静岡県、愛知県、三重県
★兵庫県、和歌山県
徳島県
★長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県
沖縄県(本島地方・八重山地方)

※★は今年初めての発表

今日11日(火)は関東から九州など太平洋側を中心に強い日差しが届き、厳しい暑さとなります。東京では、2日連続で35℃以上の猛暑日となる予想です。

熱中症警戒アラートの対象地域では暑さ指数(WBGT)も高くなり、熱中症のリスクが上昇するところがあるので、涼しい所で過ごし、こまめな水分補給・塩分補給を行うなどの対策をしっかりと行ってください。

熱中症警戒アラートとは

熱中症警戒アラートは、予想される暑さ指数(WBGT)に応じて発表される情報で、以前発表されていた高温注意情報を置き換えたものです。2021年から全国で本運用が始まりました。

環境省と気象庁は、暑さ指数が「危険」ランクの中でもさらに重要度の高い暑さ(WBGT:33以上)が予想される場合に「熱中症警戒アラート」を発表することを決めています。

暑さ指数(WBGT)とは

暑さ指数(WBGT)は国際的に用いられる指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい湿度、日射・輻射など周辺の熱環境、気温の3つの要素から計算されています。
熱中症患者発生率との相関が気温よりも良好で、暑さ指数が「厳重警戒」ランク以上だと熱中症患者が著しく増加することがわかっています。また、暑さ指数が「危険」ランクの場合は運動は原則中止すべきとされています。

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