金メダル目前で転倒した陸上選手。レース直後の前向きなメッセージに胸を打たれる「暗闇の後はいつも光」

世界陸上・女子1万メートル決勝戦、金メダル目前で転倒したシファン・ハッサン選手。レース後のインタビューでの発言に「勇気を与えられた」と話題に
東京五輪/優勝のハッサン
東京五輪/優勝のハッサン
時事通信社

「困難なことの後には必ず良いことがある」ーー

プダペスト世界陸上の女子1万メートル決勝で転倒した選手が、レース後に残した前向きなメッセージに対して「彼女のこの言葉に救われました」と称賛の声が寄せられている。

転倒で惜しくも金メダルを逃したのは、オランダ出身のシファン・ハッサン選手。東京オリンピックでは5000メートルと1万メートルで2冠を達成した注目の選手だ。

レース終盤、エチオピア代表・グダフ・ツェガイ選手とのトップ争いで、一歩リードしていたハッサン選手がゴール約20メートル手前で転倒してしまった。

11位でゴールしたハッサン選手が、笑顔で他の選手とハグをする様子も見られた。

人生は完璧ではないんです

レース後のインタビューで、転倒について聞かれたハッサン選手。あと一歩のところで優勝を逃したが、悔しいはずの転倒のアクシデントも、前向きに捉えていた。

「人生は完璧ではないんです。常に山あり谷あり。それが人生を美しくするんです」

「私はただ、若い子供たちや若者たち、そして辛い人生を送っている人たちに伝えたいです。困難なことの後には必ず良いことがある。暗闇の後にはいつも光があります」とメッセージを伝えた。

このハッサン選手の前向きなインタビューに「勇気を与えられた!」「最近辛いことばかりでしたが、彼女のこの言葉に救われました。ありがとう」「彼女は私のヒーローです」と称賛する声が集まった。

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