中国の「最も不便なコンビニ」が想像を超える不便さだった。「従業員にはとてつもなく過酷」な職場

このコンビニは、地上から120メートルの崖肌に設置されています

中国で「最も不便な便利店」と呼ばれるコンビニが想像を超える不便さで話題になっている。

中国の国営メディアのチャイナ・デイリーが報じ、アメリカのCNNやイギリスのスカイニュースなどの大手メディアが取り上げている。

中国の中南部に位置する湖南省に景勝地になっている崖や渓谷がある。チャイナ・デイリーによると、このコンビニは地上から120メートルの崖肌にまるで宙に浮いているかのように設置されている。広さ2平方メートルほどとこぢんまりとしている店舗の前面には赤色の太字で「便利店」と書かれている。

この景勝地を訪れるのはロッククライミングの初心者が多く、崖を登る途中でお腹がすいたり、喉が渇いたりするという。ちょっとした飲食物を提供するため、お店をつくることになった。

お店を空撮した動画には、ヘルメットを被ったクライマーたちが、ほぼ垂直に見える崖肌を登ってお店に向かう様子が映っている。

お店の営業時間は朝8時から夕方5時までで、客が多ければレジ係が対応し、少なければ客が自分でQRコードを読み込んで代金を払うシステムとなっている。ちなみに、売られている飲み物や食べ物は、すべて従業員が毎日運んでいるのだという。

CNNによると、お店は1年かけて建設され、2018年にオープンした。当時も注目を集めたが、2023年11月に国営メディアで取り上げられたことをきっかけに再びSNSで話題になった。

SNSでは「最も不便な便利店」「従業員にとってはとてつもなく過酷ですね」など興味をそそられている人たちが多いようだ。

注目記事