【解説】「オブザーバー」の意味や言い換えは?ビジネスシーンにも役立つカタカナ・外来語のトリセツ

意味を知っているようで上手く説明できない外来語、今回は「オブザーバー」を詳しく解説していきます。

私たちが日々使っている外来語やカタカナ語。すっかり定着した言葉もあれば、実はよく分からずに使っているという単語もあるでしょう。

外来語を他の言葉で言い換えたいときは、国立国語研究所の「外来語言い換え提案」が参考になります。

「外来語言い換え提案」は、公共の場などで使われる少し分かりにくい外来語について、言葉遣いを工夫して分かりやすい言い換えを提案するもの。国立国語研究所の外来語委員会が2003〜2006年、計4回発表し、一覧にまとめました。

20年前の提案なので、一覧の中には、現在は定着している外来語もあるかもしれません。

「オブザーバー」。この言葉の意味や、「日本語」で言い換えたら何というか知っていますか?

それでは見ていきましょう。

ハフポスト日本版

♢言い換え語

1.陪席者

2.監視員

♢用例

1.日本も米国、カナダとともにオブザーバー(陪席者)として起草に向けた協議に参加してきた。

2.新たに両国の漁船に相手国側のが一部乗船することなどが決まった。

♢意味説明

1.会議などで、議決権はないが、ある目的のために参加を許された人

2.国際間の取決めなどにおいて、ルールが正しく守られているかを監視する人

1は、「陪席」という言葉の他、その内容に応じて、意見を述べる参考人を表す「意見参考人」や、傍聴するだけの「傍聴人」と言い換えることができる場合もあります。

1.2のいずれも、文脈によって英語observer(オブザーバー)の原義に近い「観察者」という言葉にも言い換えることができる場合もあります。

2は、監視する人の役割に応じて「監督者」「審判員」「視察者」なども合わせて使うのが良いでしょう。