宇宙で収穫され行方不明になっていたプチトマト、8カ月ぶりに見つかる。「食べた」とされた米宇宙飛行士は潔白だった

収穫を担当した宇宙飛行士フランク・ルビオさんの潔白が証明されました

宇宙で栽培され、収穫後に行方がわからなくなっていたトマトが8カ月ぶりに発見された。「食べたのでは」と疑われていたアメリカの宇宙飛行士のフランク・ルビオさんの潔白が証明された。

NASA(アメリカ航空宇宙局)が12月15日、公式YouTubeチャンネルで見つかったプチトマトを公開した。

トマトはISS(国際宇宙ステーション)で栽培されたもので、3月にルビオさんが収穫した。小さなビニール袋に丁寧に入れられた後、行方がわからなくなっていた。

ルビオさんは10月にあったイベントでトマトのことを尋ねられると、ISS内で野菜を育てることについて「長期のミッションに挑むにあたり、自分たちで食物を育てることが大切になります。新鮮な食べ物を確保することは非常に重要なんです」と前置きした。

同僚が子どもたちを対象にしたPRイベントをやっていたため、「子どもたちに『ほら、初めて宇宙で収穫れたトマトだよ』って見せたいなと思い、ちゃんと小さな袋にしまったんです。それをなくしてしまったんです」と説明した。

ルビオさんは業務時間外に8〜20時間かけてトマトを探したが、見つけることができなかった。まわりの人たちからは「あなたが食べてしまったんだね」とからかわれたという。

トマトを見つけることができないまま、ルビオさんはISSでの371日間の任務を終え、9月末に地球に帰還した。

行方不明から約8カ月。同僚がついに渦中のトマトを見つけ、「ルビオさんの潔白を証明できました」と報告した。

トマトは水分が失われ、少し潰れていたものの、微生物や菌類が増殖した形跡はなかったという。

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