「りゅうちぇるがいなくなってしまう前の原稿のままで」pecoさんが、初エッセイで大切にした思い

「りゅうちぇるが、いろんな思いと葛藤しながらも家族と向き合ってくれた時間の証」。pecoさんは自身の初エッセイについて、ryuchellさんが亡くなる前にすでに完成していた原稿のままで出版すると決めたことを明かしました。
peco『My Life』(祥伝社)
peco『My Life』(祥伝社)
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タレントでモデルのpecoさんが12月19日に自身のインスタグラムを更新し、2024年2月に初めてのエッセイ『My Life』(祥伝社)が出版されることを報告しました。

エッセイは2022年から準備を進め、2023年の7月には表紙の撮影を終えたものの、そのころパートナーのryuchellさんが亡くなったこと、考え迷った結果、本編はそのままの形で出版を決意したことなどを綴りました。

ryuchellさんがいなくなる前の原稿のままで

Instagramの投稿によると、pecoさんのエッセイ『My Life』(祥伝社)は2022年から準備を進めていたといいます。

2022年8月、「夫婦」という形ではなく「人生のパートナー」として歩んでいく決断を公表したpecoさんとryuchellさん。

その際、pecoさんに対する応援メッセージのなかには、「かわいそう」「ぺこちゃんは本当に心が広いね」といった声もあり、「わたしは決してかわいそうでも、わたしの心が広いわけでもなく、りゅうちぇると家族になると決めたときの覚悟、息子を出産すると決めたときの覚悟、そのときの覚悟があるから、そしてりゅうちぇるからこれまでもらった愛があったから、わたしにとっては受け入れることも、新しいかたちで進んでいくことも、特別なことではありませんでした」と、当時の複雑な思いを振り返りました。

そして、そんな心の内を自分の言葉で1冊の本にしたいと思ったといいます。

しかし、表紙の撮影も終わった2023年7月、ryuchellさんがこの世を去ります

そのまま出版するか、出版を取りやめるか━━。

考えた結果、ryuchellさんが亡くなる前にすでに完成していた本編の原稿をそのままの形で出版することを決断。その理由について、こう綴っています。

「りゅうちぇるが、いろんな思いと葛藤しながらも家族と向き合ってくれた時間の証でもあり、息子を愛しているという証でもある、そして、今5歳の息子がいつか大きくなったころ、この本をもし読む気になってくれたなら、この本を通して、りゅうちぇるがいる家族の時間を感じてほしいと、そう思ったからです」

本編に加えて、ryuchellさんが亡くなった後のpecoさんの思いをエピローグ、プロローグにし、pecoさん自身が「はじめに」と「おわりに」を書き下ろしたといいます。

投稿の最後は、「まだ28年しか生きていないわたしやけど、何も偉そうに話せることもないけど、ただただわたしがたいせつにしていることや思いを、綴らせてもらいました。

ぜひ手にとっていただけたらうれしいです💐」という言葉で締めくくりました。

<pecoさんの投稿全文>

みなさんにお知らせがあります!

2024年2月1日に、はじめてのエッセイ『My Life』を出版させていただくことになりました📚

じつは、書籍の準備をはじめたのは2022年。2022年8月に、これからのわたしたちの家族の在り方についてみなさんにお知らせさせていただいたとき、たくさんの応援のお言葉やあたたかいメッセージをいただくとともに、わたしに対しての「かわいそう」という心配のお声、それから「ぺこちゃんは本当に心が広いね」というお声もたくさんいただきました。

だけどわたしは決してかわいそうでも、わたしの心が広いわけでもなく、りゅうちぇると家族になると決めたときの覚悟、息子を出産すると決めたときの覚悟、そのときの覚悟があるから、そしてりゅうちぇるからこれまでもらった愛があったから、わたしにとっては受け入れることも、新しいかたちで進んでいくことも、特別なことではありませんでした。

そんなわたしの心のうちを、自分の言葉だけで一冊の中でお話したいと思い、2022年から準備を進めていました。

2023年7月、表紙も撮っていただき、ほとんどの準備が整ったころ、りゅうちぇるがいなくなってしまいました。

ひたすら息子と向き合う日々を過ごし、ようやくりゅうちぇるのいない世界を実感しはじめたころ、出版しようと進めていた書籍はどうするかという話になりました。

考えた結果、本編はそのままで。りゅうちぇるがいなくなってしまう前にすでに完成していた原稿のままで、りゅうちぇるがいた時間のときのそのままで、出版させてもらいたいと思いました。

りゅうちぇるが、いろんな思いと葛藤しながらも家族と向き合ってくれた時間の証でもあり、息子を愛しているという証でもある、そして、今5歳の息子がいつか大きくなったころ、この本をもし読む気になってくれたなら、この本を通して、りゅうちぇるがいる家族の時間を感じてほしいと、そう思ったからです。

そして2023年9月、本を出版することを決意したあと、本編に加えて、りゅうちぇるがいなくなってしまってからのわたしの思いや現状を追加取材していただき、エピローグ・プロローグの原稿が完成しました。そしてさらに、はじめに・おわりに は、わたし自身でわたしの手で、一から書かせてもらいました。

「わたしの子ども時代、わたしが好きなもの、家族のこと、新しくスタートしたブランドのこと。今までのわたしのすべて。大切な家族がいるから 強くなれる」(エッセイ 帯より)

まだ28年しか生きていないわたしやけど、何も偉そうに話せることもないけど、ただただわたしがたいせつにしていることや思いを、綴らせてもらいました。

ぜひ手にとっていただけたらうれしいです💐

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