知ってる? しめ縄や正月飾りの「正しい飾り方」。〇日に飾るのは縁起が悪いらしい…

いよいよあと数日でお正月。一般的な「しめ飾り」のそれぞれの飾りの意味と正しい飾り方を紹介します。
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いよいよあと数日でお正月。みなさん、正月飾りの準備は進んでいますか。

「クリスマスが終わったらすぐに飾りました」という方もいらっしゃると思いますが、これから飾るという方は要注意。正月飾りには飾ると縁起が悪い日があるのです。

正月用飾りなどの伝統工芸を企画・製造・販売している株式会社神明堂(長野県飯田市)に、正月飾りの意味と禁忌(きんき)を伺いました。

正月飾りのそれぞれの意味

正月飾りには、どんな種類があるのでしょうか。

「門松、鏡餅、しめ縄などが正月飾りの代表的なものですが、一般のご家庭ではしめ縄に縁起物の飾りをつけた『しめ飾り』を玄関に掛けるのが一般的になりました。

もともと正月飾りのしめ縄(注連縄)には、古い年の不浄を払い、新しい年神様をお迎えする歓迎の意味がありました。また、新しい年の五穀豊穣(ごこくほうじょう)、無病息災、家内安全を願い、先祖の霊をお祀りする意味も込められています」(神明堂)

一般的な「しめ飾り」のそれぞれの飾りの意味を紹介してもらいました。

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▼扇:末広がりの扇は、末永い家の繁栄を意味します。

▼橙:木から落ちずに実が大きく育つことから、家代々の繁栄を意味します。

▼松・竹・梅・鶴・亀:おめでたい正月を歓迎する意味があり、特に松は常緑のめでたい木とされます。

▼水引:吉事があるようにと、願いを込めて結ばれます。

▼裏白:裏まで白い気持ちで新年を迎え、長寿の願いを表します。

▼御幣・四手:清浄な場所であることの印として用いられます。

▼しめ縄:周囲の穢(けが)れを清め、災いなどの侵入を断つ印として飾られます。

「そのほか、『ゆずり葉』は家を代々まもって子孫繁栄、『昆布』は家の発展、『伊勢海老』は不老長寿の象徴、『南天』は『難を転じる』という縁起担ぎを意味しています」(神明堂)

飾ってはいけない日も?

正月飾りは、いつ飾るのがいいのでしょうか。

「12月26、27、28日、あるいは30日に飾るのが一般的です。

29日は『二重の苦』の意味から『苦立て』という縁起が悪い日とされるため、避けたほうがいいでしょう。また、31日になって飾るのは『一夜飾り』といって、年神様に対して誠意を欠く行為とされています。

29日と31日を避け、玄関(ドア)の正面に吊り下げて飾ってください。

お正月が過ぎたら、どんど焼きなどに出して炊き上げてもらうのが習わしですが、近年は環境問題への配慮から反対意見も出ています。お住いの各自治体の指示に従って処分してください」(神明堂)

正月の「しめ飾り」の意味と飾るべき日がおわかりいただけたでしょうか。言い伝えをしっかりまもり、敬虔(けいけん)な気持ちで年神様を迎えましょう。

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