知ってる?みかんの薄皮をきれいに剥く方法。2つのコツで缶詰のような仕上がりに

冬が旬のみかん。身近なグッズを使えば、缶詰のようにきれいに薄皮を剥くことができます。
ウェザーニュース
今ではスーパーなどで1年中さまざまな果物が手に入りますが、冬の果物といえばやはりみかんです。

みかんは風邪予防によいとされるビタミンCなどの栄養も豊富です。暖房で乾きがちな喉も潤してくれ、まさに冬に欠かせない果物。みかんをさらに楽しむために、薄皮を剥くワザを教えていただきました。

みかんの薄皮を剥く?

みかんの魅力の1つは鮮やかな橙色です。料理や菓子のデコレーションに使うときなどは、缶詰のように剥けたらと思うことはないでしょうか。実は、家庭でも簡単にきれいに剥く方法があるというのです。

「みかんをヨーグルトに入れたり、サラダのトッピングに使うときなどは薄皮を除きたいですよね。市販のシロップ漬を使うのが一般的ですが、実は重曹や包丁で、生のむき身ミカンを作る方法があります。

一つは重曹を使う方法です。食品グレードの重曹を溶かしたお湯でみかんを1分程度ゆでて薄皮を溶かし、取り除きます。薄皮を構成する水溶性食物繊維「ペクチン」がアルカリ性で分解される性質を利用したものです。

もう一つが包丁を使う方法です。年明けから出回る、青島などの温州ミカンは薄皮や果肉もしっかりしていて大き目のため、比較的簡単に剥くことができます。まず小房の中央部の皮を切り取り、そこから指でつまんで薄皮を剥いでいきます。

1房ずつむく必要がありますが、加熱しないので栄養や風味がそのまま残ります」(JAみっかび)

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▼みかんの薄皮の剥き方(重曹で薄皮を溶かす方法)

(1)みかんの皮をむき、1房ずつ分けておく
(2)鍋に水500ml入れて沸かし、重曹小さじ1/2とみかんを入れる
(3)みかんを転がすように優しく混ぜながら、約1分間中火で加熱する
(4)薄皮が溶けてきたらザルに上げ、水を張ったボールに移す
(5)手でみかんを撫でるようにして残った薄皮を取り除く

▼包丁でみかんを剥く方法

(1)みかんの皮をむき、1房ずつ分けておく
(2)みかん1房をまな板におき、中央の硬い筋に縦に包丁を入れて切り取る
(3)2の切れ目から指で丁寧に薄皮を剥く

「薄皮を剥いたみかんは生のままでもよいですが、炒め物や焼き菓子などの加熱調理にも活用できます。自分好みのおいしい食べ方を見つけてみてください」(JAみっかび)

薄皮部分にも栄養が

みかんの薄皮をきれいに剥く方法を紹介しましたが、実は薄皮は除いてしまうのはもったいないといいます。

「薄皮や白いスジには、食物繊維やヘスペリジンなどの栄養分が豊富に含まれているからです。食物繊維は便通などに、ヘスペリジンは血流を促進し冷え性の改善効果があるとされています。

みかんに含まれる栄養素はビタミンCのイメージが強いですが、骨粗鬆症を予防する効果があると言われるβ-クリプトキサンチンや、血圧を下げる効果があるとされるGABAが含まれており、近年その機能性が注目されています。

せっかくなら薄皮の栄養も含めて摂りたいものです。料理や菓子のデコレーションに使うとき以外は、薄皮も白いスジも生でまるごと美味しく食べていただきたいですね」(JAみっかび)


今冬は全国的に暖かめの見通しですが、一方で降雪などの心配もあります。風邪などひかないよう、手軽にビタミンCなど補給できるみかんをもっと食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。