アメリカ・カリフォルニア州で、行方不明者届が出されていたスノボ客が、一晩中ゴンドラに閉じ込められていたことがわかった。
スノボ客は助けを求めて叫んだものの、誰にも気づかれなかったという。
地元テレビ局KCRAによると、モニカ・ラソさんは1月25日、カリフォルニア州サウスレイクタホにあるヘブンリー・スキーリゾートで友人らとスノーボードを楽しんでいた。
夕方近くになり、ラソさんはとても疲れていたために、スキー場のスタッフに頼んで下りのゴンドラに乗せてもらった。ゴンドラに乗り込んだのは午後5時直前で、その約2分後に停止したという。
ラソさんは携帯電話を持っておらず、ゴンドラの下をスタッフが通るたびに助けを求めて叫んだものの、誰一人気づいてはくれなかった。
ラソさんは「声が出なくなるまで、必死に叫んだ」とKCRAに語っている。
友人らはラソさんを探し回ったが見つからなかったため、地元の保安官事務所に行方不明者届を出した。
友人の一人モモ・シュターンヘルさんは「私たちはパニック状態でした。警察と警備員たちが、何をしているかもわからなかった」とタホ・デイリー・トリビューンに語っている。
最終的に、ラソさんは翌朝ゴンドラが再び動き出し、下に到着したタイミングで発見された。
サンフランシスコ・クロニクルによると、現場に消防隊が呼ばれたのは26日午前8時30分頃で、ラソさんはゴンドラに15時間閉じ込められていた。25日夜〜26日朝にかけて周辺の気温は0℃近くまで下がっという。
ラソさんは「とても失望していた」と語っている。
この問題について、ヘブンリー・スキーリゾートのトム・フォーチュン副社長「お客様の安全と健康は何よりも優先すべきものであり、状況を調査しています」とサンフランシスコ・クロニクルに対する声明で述べている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。