ダイハツが社長交代を発表 車両認証試験の不正を受けて 3月1日付

ダイハツ工業は2月13日、車両認証試験の不正を巡る問題を受けて奥平総一郎社長と松林淳会長が辞任すると発表した。後任社長は親会社トヨタ自動車から起用する。
ダイハツ工業の軽自動車などを取り扱う販売店=2023年12月、大阪府内
ダイハツ工業の軽自動車などを取り扱う販売店=2023年12月、大阪府内
時事通信社

ダイハツ工業は2月13日、車両認証試験の不正を巡る問題を受けて、奥平総一郎社長と松林淳会長が辞任すると発表した。後任社長には親会社トヨタ自動車の井上雅宏・中南米本部長が就任する。3月1日付。


ダイハツでは自動車の大量生産に必要な「型式指定」に関する認証申請を巡り大規模な不正が発覚し、全車種の出荷停止という前例のない事態になっていた。


新社長に決まった井上氏は、13日に開かれた記者会見で、「お客様に車を納車できない、販売店も売る車が届かない、こういう状態を元に戻したい。一方で、風土改革、ものづくり改革を進め、きちっとできることを示しながら、共感を得たい。そのために就任後、まず最初に社員と直接会話したい」と意気込みを述べた。


同社のウェブサイトの広報文では、新体制にあたって「再発防止策の徹底と今後の再生に向けた取り組みを進める。トヨタ自動車株式会社としても、新生ダイハツを引き続きサポートする」としている。

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