「バービーコア」に「スローファッション」…米オンライン辞書が300以上の単語を追加。なぜか日本の“あの”国民食も

2023年のトレンドや社会問題を反映する言葉の数々。日本でも話題になったあの言葉も
2023年に公開された映画『バービー』は大ヒットした
2023年に公開された映画『バービー』は大ヒットした
Han Myung-Gu via Getty Images

英語辞書サイト「Dictionary.com」が2月13日、新たに327の単語をサイトに加えたことを発表した。

新たに加えられた単語は、現代の社会問題やトレンドを反映するものが多く、ファッションや食べ物から気候変動まで、多岐にわたる。

そして、なんと日本発のトレーニング法や、日本の食卓に欠かせないあの食べ物も…

ここではリストの一部を紹介する。

・girl dinner(ガールディナー)

【名詞】少量のハムやチーズ、果物やプチトマトなど、1人分の食事として十分とみなされる、ほとんど調理を必要としない軽食。多くの場合、綺麗に盛られている。

2023年にTikTokで流行した。

・bed rotting(ベッド・ロッティング *直訳:ベッド腐敗)

【名詞】ストレスや活動から意図的に逃避するため、スナックや電子機器と共に、日中何時間もベッドで過ごすこと。

腐敗というとネガティブに聞こえがちだが、多くの人はセルフケアの一種としてポジティブに捉えている。

・Barbiecore(バービーコア)

【名詞】バービー人形のファッションをモデルとしたスタイルで、遊び心のあるピンクのファッションやアクセサリー、装飾などが特徴。

2023年に大ヒットした映画『バービー』から人気に火がつき広まった。

・slow fashion(スローファッション)

【名詞】環境に優しく丈夫に作られた衣服、衣服の寿命を延ばすためのメンテナンスや修理など、新たな衣服の消費を一般的に減らすことを重視する、生産者や消費者の動向。

ファストファッションと対比して使われる。

・Tommy John Surgery(トミー・ジョン手術)

【名詞】損傷した肘の靭帯を切除し、身体の他の部位から採取した腱を移植し修復する手術。

野球選手によく行われる手術で、正式には側副靭帯再建術と呼ばれる。1974年にトミー・ジョン投手に初めて行われたことからその名がついた。大谷翔平選手も2018年に受けている。

・global boiling(グローバル・ボイリング、地球沸騰化)

【名詞】非科学的な用語で、特に公衆衛生に関わる極端な暑さの深刻化を強調するために使われる。

2023年7月が史上最も暑い月になったことを受け、国連のグテーレス事務総長が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が来た」と述べたことでも知られる。

・Tabata(タバタ)

【名詞】20秒の激しい運動と10秒の休息を交互に繰り返す、1ラウンド約4分間のトレーニング方法。

プログラムを考案した立命館大学スポーツ健康科学部の田端泉教授の名前から名付けられた。アスリートやセレブから一般の人まで、海外でも広く取り入れられている。

・natto(納豆)

【名詞】蒸した大豆を発酵させた日本食で、朝食に白米にかけたり、醤油やからしなどを混ぜて食べることが多い。

Dictionary.com編集部のバイスプレジデントを務めるジョン・ケリー氏は「言語、学習、文化の交わりは無限です。言葉には思考を形成し、溝を埋め、進化し続ける社会を反映する力があることを私たちは認識しています」と声明で説明。

半年ごとに行われる新語の発表が「言語が今どこにあるのか、次にどこへ向かうのか、拡大し続ける言葉の世界が私たちの日常生活にとって重要なのかをより深く理解してもらうためのものです」と述べた。

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