学生優位の「売り手市場」と言われる中で、企業側では初任給を引き上げる動きが目立っている。
ゲームソフトメーカーのカプコンは3月6日、新卒社員の初任給を6万5000円引き上げて30万円にすると発表した。優秀な人材を獲得するのが狙いだ。
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2025年3月卒業予定者の本格的な就活シーズンが始まり、1人の学生がいくつもの企業の内定を獲得する「売り手市場」は続いている。
リクルートワークス研究所によると、2024年3月卒業予定の大卒求人倍率は1.71倍と2年連続で上昇しており、企業の採用意欲がコロナ禍前の水準に戻りつつある。
優秀な学生を囲い込むため、初任給のアップに踏み切る企業は珍しくない。マイナビによると、2024年卒採用活動では、7割もの企業が学部生卒の総合職の初任給を引き上げたという。
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マイナビの2025年卒学生への調査では、約半数の学生が「初任給の額は最低でも22万円以上」と回答しており、学生の希望に応える企業が今後も増えるだろうと予測される。
カプコンの初任給の引き上げについて、X上では「初任給25%以上アップはすごい」「上げられない会社が不利になってくる」との声が上がっている一方で「今の物価水準や世界での円の価値を考えたらグローバル企業としてはこれでも安いぐらい」との意見もみられた。