心身の疲労を回復し、ゆとりある生活を送るために必要な有給休暇。日本で働く人たちは、どれくらいの割合で取得しているのだろう。
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世界の大手総合旅行会社である「エクスペディア」が、アメリカ、イギリス、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、香港、シンガポールの11カ国を対象に「有給休暇の国際比較調査」を実施。1万1580人から回答を得て結果を発表した。
日本の有給休暇の取得率は世界最下位。取得率しない理由は?
2023年、日本で働く人の有給休暇の支給日数は年間で平均19日間、そのうち平均で12日間の有給休暇を取得しており、取得率は63%だった。この取得率は世界11地域のなかで最下位だった。
日本で働く人が取得しない理由について、最も多かった回答が「人手不足など仕事の都合上難しいため(32%)」、その次に多かった回答が「緊急時に取っておくため(31%)」だった。
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休み不足を「感じていない」でトップ。「毎月有給休暇を取得」する割合も世界一
日本の有給休暇の取得率は世界で最も低い数値だったにもかかわらず、日本で働く人の半数近く(47%)が休み不足を「感じていない」と回答。これは世界で最も多い割合となった。
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一方で、有給休暇を取得する頻度は、日本で働く人の3割が「毎月有給休暇を取得している」と回答し、世界で最も多い割合だった。この結果について、エクスペディアは「休暇を『定期的に短期間』取ることで、休み不足を感じないのかもしれません」と分析している。
休暇を取得することについて、9割近くが「メンタルヘルスや幸福のために重要である」と回答
日本で働く人の56%が直近の休暇で「リフレッシュできた」と回答。この割合は半数を超えており、11地域の中で最も高い割合だった。
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また、休暇を取得することの影響について、日本で働く人の9割近く(86%)が「メンタルヘルスや幸福のために重要である」と回答した。有給休暇の取得率は最下位となったが、休暇取得の重要性は認識されている実態がうかがえる。
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