NOAA(アメリカ海洋大気庁)は8月の世界の気温が過去最高となったと発表しました。2024年が最も暖かい年になる確率は前月より大幅に上昇し、97%と算出されています。
15か月連続で月間気温の過去最高
NOAAの解析によると8月の世界の気温は20世紀の平均に比べると1.27℃高く、これまでの最高だった昨年8月を0.01℃だけ上回っています。これで15か月連続で月間気温の過去最高を更新しました。
Advertisement
7月と同様にヨーロッパや北アフリカ、中央アジアから東アジアなどで記録的な高温となっています。日本の8月の平均気温は基準値からの偏差が+1.84℃で、去年に次ぐ統計開始以来2番目の高さでした。
NOAAが作成した8月の気温や海面水温が基準値に比べてどのくらいの高さ/低さであるかを表したマップでは、地球の大部分が基準値より高いことを示す暖色系です。アフリカ北部からヨーロッパ、日本を含むアジア周辺に「記録的高温」を示す濃い赤色が目立ちます。
また、今年1〜8月までの気温も過去最高となっています。NOAAの組織であるNCEI(国立環境情報センター)による世界の年間の気温の見通しでは、2024年が昨年を上回って過去最も暖かい年になる確率が97%で、7月時点の77%に比べて大幅に上昇しました。
Advertisement
海面水温は、7月・8月ともに昨年と比べると低くなってはいるものの、依然として非常に高い水準です。世界の気温に与える海面水温の影響は大きく、今年が最も暖かな年になる確率が高くなっていると考えられます。
【関連記事】