子どもとの海水浴、注意点とアドバイスをライフセービング協会が紹介。「ライフジャケット=万能」ではない

海水浴シーズンを前に、子どもとの海水浴を安全に楽しむ方法をライフセービング協会が紹介しました。
子どもとの海水浴の注意点は?
FanPro via Getty Images
子どもとの海水浴の注意点は?

2025年夏も猛暑が予想されています。全国各地で海開きが始まり、本格的に海水浴シーズンが幕を開けました。

日本ライフセービング協会は、7月21日の海の日を前に、海辺の事故防止を呼びかける動画を公式Instagram(@jla_lifesaving)に投稿しました。

動画では、子どもに起こる「よくある溺れ事例」を再現。保護者が目を離した隙に、子どもが波打ち際でひっくり返ってしまいました。

同協会は投稿で、足のつく場所でも「海底が凸凹しているところ」や、「波が来てしまう」など溺れる危険性があると報告。

また、ライフジャケットは体のサイズに合っていない場合、顔が沈むことや脱げてしまうことがあるため、必ず体のサイズに合ったものを選ぶことを呼びかけました。同時に、ライフジャケットが万能でないことを十分理解し、そばで見守ることが大切だと言います。

保護者は子どもを見守るだけでなく、「手の届く範囲」で一緒に遊ぶこと、その際には沖側に大人、ビーチ側に子どもの位置で遊ぶ方がより安全だと語りました。

5人に1人が溺れた経験あり

日本財団 海のそなえプロジェクト」が1万人を対象に行った2024年の調査では、約5人に1人が溺れた経験があると答え、その多くは子どもの頃に経験したものでした。

また、日本ライフセービング協会の2024年の調査では、24歳以下に溺れが多く、救助された女性の数は男性の2倍ということが明らかに。離岸流や陥没にはまって溺れる事例が多くあったといいます。

Water Safety アプリで海水浴を安全に楽しもう

日本ライフセービング協会

日本ライフセービング協会の「Water Safetyアプリ」では、ライフセーバーが活動している海水浴場や、津波情報、水辺の安全に関する情報などが得られます。海に行く前にダウンロードしておくと役立つでしょう。