山で採った有毒な植物や山菜を誤って食べるケースが報告されています。
食中毒を防ぐには、有毒かどうか見分ける力を養う必要がありますが、形などの特徴が似ているものも多いといいます。
農林水産省は11月12日、2つの植物が写った写真を公式X(@MAFF_JAPAN)で公開しました。
一つは有毒、一つは日常的に食べる野菜だそうです。あなたはどちらが「食べられる」と思いますか?

食べられるのはどちらでしょう?
農水省は11月12日、「食べられるのは、どちらでしょう」と写真を投稿しました。
一つは「ニラ」、もう一つは有毒の「スイセン」ですが、形がよく似ていて見分けがつきません。
スイセン類は観賞植物として栽培されており、日本の暖地の海岸線近くには野生化した「ニホンズイセン」が群生しています。
猛毒のアルカロイドやシュウ酸カルシウムなどを含んでいますが、ニラと間違えて食べてしまい、食中毒となってしまう事例が各地で報告されています。
例えば、富山県では5月、親戚から「ニラ」としてもらった植物を調理して食べた家族3人が、その後に下痢や嘔吐など食中毒の症状を発症。
関係機関で確認したところ、植物はニラではなくスイセンで、有毒成分のガランタミンが検出されたといいます。
答えは?
農水省は13日、12日の投稿の正解を次のように発表しました。
「食べられるのは、上(ニラ)です。 下はスイセンの写真です。スイセンは有毒植物であり、食べることはできません! 確実に食べられると判断できない場合は、食べないでください!」
なお、見分け方のポイントの一つに、臭いがあるといいます。
ニラの葉には特有の臭いがありますが、スイセン等の葉にはニラのような臭いはないそうです。
また、ニラの葉の先端は薄く、断面は扁平ですが、スイセンの葉は先端まで厚みがあり、断面は中央部がへこんだV字型になっています。
それぞれ異なる花をつけるため、開花期に裁植場所、自生箇所を確認しておくことも重要です。
農水省の投稿には、「ニラとスイセンを間違って食べて大変な事になってる方がいますよね」「わからない私はスーパーで買おう」「見た目だけでは判別しにくいなぁ」といった声が寄せられていました。