NTTファイナンスを騙る不審な電話に注意!自動音声で「料金未納で法的措置」などの通知はウソ

「決して応じることのないよう、ご注意ください」とNTTファイナンスは注意を促している。
不審な電話のイメージ写真
不審な電話のイメージ写真
Calvin Chan Wai Meng via Getty Images

7月上旬、筆者のスマホに不審な電話がかかってきた。

番号は非通知。「NTTファイナンスより重要なお知らせです。現在ご利用中の電話回線にて未納料金が発生したため法的措置に移行します」といった自動音声が流れた。「1」のボタンを押すとオペレーターに繋ぐという。一瞬、電話料金を払い忘れたかと不安に思ったが、番号非通知というのが不自然だったので、ボタンは押さずにそのまま切った。

ネットで調べてみると、こうした不審な電話がさまざまな人にかかっていることが分かった。NTTファイナンスの公式サイトでは2022年11月より、「不審な電話にご注意ください!」として注意を促している。同社が把握しているケースは以下のようなものだったという

<自動音声のメッセージ>

・「NTTファイナンスです。料金の未納があるので電話が利用停止となります。オペレーターに繋ぐ場合は2を押してください」

・「NTTファイナンスです。料金未納につき法的措置をとることになりました。詳しい説明は1番を押してください」

・「NTTファイナンスです。重要なお知らせがございます。1番を押してください」

<電話のボタンを押すと……>

・名前と生年月日を聴取された。

・1年分のサイトの未払いがある。支払わなければ裁判所に申し立てると支払いを要求された。

NTTファイナンスでは「自動音声ガイダンスを用いて、契約状況に関する事項や、回線の利用停止を通知することは行っておりませんので、決して応じることのないよう、ご注意ください」と注意を促している。

また、宮崎県警も2023年3月、NTTファイナンスを名乗る「特殊詐欺の犯人による電話音声」を公式サイトに掲載した

一般人の携帯電話にかかってきたもので、初めに音声ガイダンスが流れると、その後にNTTファイナンスの職員を騙った男性オペレーターへと繋がる。その男から「過去に利用したインターネットサイトの料金が未納である」「支払わなければ民事裁判となる」などと言われ、架空の未納料金を請求されたという。

公開された自動音声の部分を聞いてみると、筆者にかかってきた電話と全く同じ物だったと感じた。

■不審な電話がかかってきたら…。問い合わせ窓口はこちら

NTTファイナンスや宮崎県警では、こうした不審な電話やショートメッセージに対する相談窓口として以下を案内している。

・警察安全相談電話

#9110

・NTTファイナンス お客様相談センター

フリーダイヤル 0800-333-6661

受付時間:午前9時~午後5時(土日・祝日・年末年始を除く)

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